2022年5月13日 06:15
負けず嫌いのASD息子に降りかかる「すごろくの悲劇」ーー切り替えが難しい「悔しい気持ち」への寄り添い方
みなさんは、お子さんが「くやしい気持ち」を抱えたときに、どのように寄り添っていますか?
わが家も特別支援教室(通級指導教室)や放課後等デイサービスで、気持ちの切り替えを学んでいますが、これがなかなか難しい…。
ある日、特別支援教室(通級指導教室)の活動で遊んだ「すごろく」が楽しかったから欲しいと、おねだりしてきたミミ。実際にやったことがあるゲームだったらちゃんと遊べるかなと、すぐに購入しました。弟のふーも一緒に3人でやることに。
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いざすごろくを始めると、さっそく事件が…!ワクワクしながらサイコロを振ったミミ、うれしそうにコマを進めていきます。でも、止まったマスが非情にも「ふりだしにもどる」だったんです。
「どうなるかな」と焦る私。せっかく上機嫌で遊べていたのに、癇癪が爆発してしまうのでは…。
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ミミの様子を伺うと、とても驚いたのですが、その悔しさをグッと堪えていたんです。悔しそうにしながらも、自分のコマをスタートに戻していました。
その姿を見て、「あぁ、普段から教室で学んでいる気持ちの切り替えが、ちゃんとミミもできるようになったんだ!」と、思わず感激してしまいます。その何気ない小さな成長が、とてもうれしかったんです。
そう、ここで終われば、ハッピーエンドの話なのですが…。
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そして、賽は投げられた。更なる悲劇が、ミミを襲うのです
仕切り直して、ミミの順番がやってきました。「どうかよいマスに止まって!」と願う私、そしてミミの手の中から放り出されて転がるサイコロ。コロコロコロコロと、永遠にも感じられる長い時間が流れます。
なんと出た目はさっきと同じ、当然止まったマスは「ふりだしにもどる」でした。
今度は我慢できずに、「もうヤダ!!!!!!」と泣いてすごろくのマップをひっくり返してしまうミミ。一度こうなってしまうと、もう後には戻れません。
そんなミミに、親としてどんな風に接してあげることができるのでしょうか。
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私は、「悔しいのかもしれないけれど、ひっくり返すのは悲しいよ。みんなで遊んでいるのだから、もうミミとは一緒にやりたくないと思っちゃうよ」と、正直に気持ちを伝えました。変に機嫌を取るよりも、まずはまっすぐ伝えたいと思ったんです。