2022年9月17日 14:15
てんかん(癲癇)とは?原因や発作のパターンをイラストで詳しく解説。4つの診断の種類なども【医師監修】
てんかんとは?
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てんかんとは慢性的な脳の疾患(障害)で、大脳の神経細胞が過剰に興奮することで発作症状を引き起こす疾患です。年齢・性別・環境に関わらず発作は発症します。
日本では約100万人のてんかん患者がいて、およそ100人に1人の割合でてんかんにかかっているという身近な疾患です。
てんかん発作は突然倒れて意識を失い、四肢をピクピクまたは、硬直させる発作だけでなく、体の一部が勝手に動いたり、会話の途中にぼんやりしたと思ったら意識を失っていたりといったタイプの発作などもあります。
てんかんの“発作を起こしやすい体質”は遺伝する可能性があります。しかし、たとえてんかん発作を起こしやすい遺伝子を受け継いだとしても、全ての方に発作が発症するとは限りません。またこのようなてんかんの多くは良性のため、治療しやすいといわれています。
てんかん発作は、場所や時間を選ばずに発症するため、たとえば子どもがプールで遊んでいるときや、入浴中、車の運転中などに発作が起こり、大きな事故につながる可能性もあります。早期治療やできる限りの注意が必要です。
https://www.jea-net.jp/epilepsy
参考:てんかんとは|公益社団法人 日本てんかん協会
てんかんの原因って?
てんかんは大脳の神経細胞が過剰に興奮することで発作が引き起こされるものです。そもそも大脳皮質とは脳の表面を覆い、複雑な思考などに深く関わっている部分になります。
脳内で情報を伝達しあうために働いているのが神経細胞(ニューロン)です。神経細胞は微弱な電流を流れることによって、必要な機能にかかわる神経細胞にスイッチが入ります。多数の神経細胞が繋がり合うことで脳の必要な部位が連携し、適切な行動を再現しています。
ところが、何らかの原因で大脳の神経細胞が過剰に興奮し、不要な神経細胞にスイッチが入ることがあります。それによって神経細胞が異常に興奮した結果、けいれんなどの発作が引き起こされます。
てんかんの主な症状の「発作」とは?
てんかんの主な症状は「発作」