2022年12月19日 06:15
絶対欲しかった推しのCD「若い異性店員のレジ」で諦める!?場面緘黙の小6娘の本心は…
買い物についてきてほしい」と言ったので、私はゆいの隣について再度列に並びなおしました。私が横にいるだけで、商品を渡してお金を払うことができました。今回は何とか買い物ができましたが、これだけ疲れてしまうのは大変だろうなと感じました。
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最近は無人レジやネット販売が増えてきて、ゆいにとっては暮らしやすくなりいいことだなと思っています。でも、やはり他人と接する回数は生活していく上でゼロにはできません。他人と接する練習は本人にとってはつらいものになるかもしれないのですが、本人の生活のしやすさを優先するだけでなく、生きていくために社会に合うように慣れさせる必要もあり、バランスが難しいところだなと感じています。
執筆/吉田いらこ
(監修:鈴木先生より)
ASDのあるお子さんで場面緘黙が併存することはよくあります。ASDのある方はもともと対人コミュニケーションが苦手なため、思っていることがうまく伝えられないことが多いのです。
しかも、今回のケースでは知的発達症(知的障害)も伴っているため語彙も少なく、失敗をしたくないというプライドも重なり、さらにレジが若い男性という点でもハードルが高かったのではないでしょうか。学校でもよくあることですが、厳しそうな表情の先生に苦手意識を感じ登校渋りになってしまうことや、反対に優しく話を聞いてくれて笑顔の多い先生ならばスムーズに行けることもあるのです。最近では会話を必要としないセルフレジやネット販売サービスも普及し、ASDのある方には過ごしやすい世の中になってきました。しかし、人間関係の基本は会って相手の表情を見ながら話すことです。スモールステップで慣らしていくのがいいでしょう。
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