子育て情報『理学療法士(PT)の支援とは?発達障害がある子どもの姿勢や運動の悩みに、期待できる効果や保護者が意識したいこと【日本理学療法士協会 清宮清美さん取材】』

理学療法士(PT)の支援とは?発達障害がある子どもの姿勢や運動の悩みに、期待できる効果や保護者が意識したいこと【日本理学療法士協会 清宮清美さん取材】

清宮:そうですね。たとえば未就学のころには週に1回、月に1回と理学療法を受けていたとしても、それを同じペースでずっと続ける必要はないと思うんです。ただ、大人になって「親なきあと」も見据えて自分で人生を組み立てていくとき、何か困ったことがでてきたら相談できる先がある、ということは、自立した豊かな生活を送るための助けになるものだと思います。理学療法士からのアドバイスや悩みに合わせたトレーニングが解決の糸口になることもあるはずです。


親子で楽しみながら理学療法による変化を感じてほしい

――協会としての今後の目標、ビジョンを教えてください。

清宮:理学療法士のミッションは、私たちが持つ専門技能によって「尊厳ある自立」をサポートすること。幅広い年齢、疾患、障害に対するアプローチがあり、一人の理学療法士がすべての分野をカバーすることは到底できませんが、それぞれの専門分野の技術を高めながら、情報交換と研鑽を重ねて、他分野への理解も深めていきたいと考えています。そのなかには、発達障害のサポートにおいても、理学療法が効果的であることの周知も含まれます。


――最後に、発達が気になるお子さんの保護者の方へのメッセージをお願いします。

清宮:あまり身構えず、遊びのなかで楽しみながら取り組むのが一番です。一緒に散歩したり、外に出て芝生の公園でゴロゴロしたりするだけでも、身体にいい刺激がたくさんあります。また、「この歌が終わるまでに、何回立ったりしゃがんだりできるか競争しよう!」というふうに、ゲーム性を持たせるのもおすすめですよ。親子で楽しみながら、理学療法によるうれしい変化を感じてもらえたらと思います。

――ありがとうございました。

取材・文/浦上藍子

https://www.japanpt.or.jp/
日本理学療法士協会

※クリックすると発達ナビのサイトから日本理学療法士協会のサイトに遷移します。

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