2023年8月11日 14:15
父の過干渉がつらい!脳性麻痺の私を心配してくれているのは分かるけど…障害のある子どもと父の関係/読者体験談
専門学校卒業の父にとっては、大学に通う私は羨ましいようです。例えば、講義の話をしていると内容を根掘り葉掘り聞いてきます。ただの興味で聞いてくれればいいのに、言葉の端々に嫉妬を感じるような聞き方をするので、こちらはなんだか嫌な気持ちになります。父にどう思っているのか聞いたこともあるのですが、黙り込んでなにも答えてくれませんでした。
その他にも母と雑談をしていると首を突っ込んできたり、聞いているのかと思えば、ただ自らの経験を自慢げに話してくるなど、娘としては父のことが大人げなく映る機会も増えました。もちろん帰宅時間、どこに行くのかについてもしつこく聞いてきます。
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脳性麻痺がある私は介助なしで歩けるとはいえ、普段の歩き方は「爪先歩き」です。そんな私を気遣ってか、父は自宅から最寄り駅まで車で送り迎えをしてくれます。
脳性麻痺以外にも聴覚過敏があり、自閉スペクトラム症グレーゾーンの私のことを心配に思っている気持ちは充分に伝わりますし、送り迎えには感謝をしていますが、だからといって過干渉には困ってしまいます。
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そんなこともあり、家では母と2人のときにだけ大学の話をして、父がいる前では話さないというのが、母との暗黙の了解となってしまいました。
大学入学以降は過干渉に拍車がかかっているので、この解決策としては物理的に離れる時間を作ることしかないのかなと思っています。そうしないと、父には分かってもらえないでしょう。
この父のいる家への帰宅渋りが解消される日は、私が家を出る日なのかもしれません。そうならないように、昔のように父との関係が良くなることを願っています。
イラスト/星河ばよ
エピソード参考/Zero
(コメント:鈴木先生より)
ASDの人は自分の好きなことはとことん話しますが、興味のないことには耳を傾けようとはしない方が多いです。これは学校の授業でも同じです。
興味のある教科では真剣に授業を聞いてノートを書きますが、興味のない教科には上の空になることが多いようです。
子どもがASDのグレーゾーンで、親御さんはASDの特性がつよくあらわれることはよくみられます。ASDの特性が強く出ている場合、親子でもそれぞれのこだわりによってぶつかり合うことがしばしばあります。ご本人も気づいている通り、父親との関係を良好に保つためには、大義名分上、物理的に父親から離れる方法を模索するしかありません。