子育て情報『「わが子だけ成長してない?」不器用な発達障害きょうだい、学校の展示物で同級生との差に母ショック。克服のためにやったこと/読者体験談』

「わが子だけ成長してない?」不器用な発達障害きょうだい、学校の展示物で同級生との差に母ショック。克服のためにやったこと/読者体験談


ほかの子どもとの差を感じてしまう展示物。不器用なわが子たち

わが家には自閉スペクトラム症とADHDのある18歳の息子と、自閉スペクトラム症と場面緘黙、斜視がある15歳の娘がいます。二人とも1歳半健診で要観察となりました。診断らしい診断は小学校に入ってから受けましたが、下の子は幼稚園ではなく療育園に通っていました。

そんな二人はそろって不器用さがありますが、それぞれ不器用な箇所は異なります。息子は粗大運動は得意なので走るのも速いのですが、手先が不器用。そして、体育ではあまり困ることはないものの、よく転びます。

一方娘は手先は器用な面もあるのですが、転びまくり、ケガしまくりです。
成長するにつれて多少は改善されてきていますが、それぞれの不器用さは今も継続中です。

小学校の頃は授業参観の展示物を見るのをとてもつらく感じていました。絵、習字、作文の文字などが下手で、ほかの子どもたちの展示物と比べると全く違うのです。一人だけ幼稚園から成長してない子どもがいる……という印象でした。

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大きくなるにつれ読める文字が書けるようになったので、現在は書字に問題は感じていないのですが、当時の私はそんな未来のことまで考えられず、わが子たちと他人との差ばかり目について落ち込んでいたのです。今なら、子どもたちはちゃんと成長するよ、そんなに苦しまなくてもいいよと伝えてあげたいです。


そのスプーン何もすくってないよ⁉空のスプーンを口に運ぶ息子にびっくり!

息子の忘れられないエピソードは“スプーン事件”です。


指先が不器用だった息子は、長くスプーンを使っていました。ですが、スプーンもなかなかうまく使えないので、食べ物をすくえないことが多々ありました。ですが、すくったつもりなのか、何ものっていないスプーンをそのままパクっと口に持っていくのです。その光景を見たときは「そのスプーン何ものってないよ!?」とびっくりしてしまいました。

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これくらい不器用だったので、箸が使えるようになるか心配だったのですが、これには救世主が登場しました。幼稚園の先生です。先生が丁寧に2年間、毎日毎日、とにかくゆっくり、叱らず焦らず指導してくれました。


先生が見つけてくれた使いやすい箸は、ニスなどで塗られていない四角の握りやすいもの。

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