2023年12月6日 14:15
号泣、自傷、暴言!自閉症娘のパニックに深く悩まなかった理由は?ーー2歳から思春期を振りかえり
小さい頃は、避けられそうなパニックは避けるようサポートしていましたが、それでも避けられずパニックを起こした時は、基本的な声かけをするだけでした。
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外でのパニックは周りの人の迷惑にもなるのでしっかり対応していましたが、家の中では、怪我や事故など最低限のことだけ注意しつつ、あえて気が済むまでパニックを起こさせることもありました。
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パニック状態の娘に「パニック起こさないで!」と怒っても意味がないと思い、家でのパニックに関しては、そうか、そうか……どうぞ、どうぞ……という感じで、「どうにかしてやめさせよう」という気持ちはありませんでした。
小学校4年生ぐらいからは、思春期・反抗期になり、私に怒りをぶつけるようになってからは、発達外来の先生のアドバイスに従い……
パニックの回避をしてあげることをやめ、パニックが起きても自己責任。今まで以上に冷静な対応にしたところ……
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だんだんと娘のパニックは間隔が空いていき、回数も少なくなっていきました。
娘が中学一年生になった今、振り返って思うこと
パニックをおさめようと、特別に頑張ったことはありません。たんたんと同じ声かけを繰り返し、成長過程で課題が起きれば、それに合わせて対応を調整していきました。
中学一年生になった今は、たまに「どうしよう!どうしよう!」と慌てたり、呼吸が早くなったり、泣くことはまだありますが、自分を傷つけることはなくなりました。
時間はかかりましたが、焦ることなく流れに身を任せて、今はよかったと感じています。
執筆/SAKURA
(監修:新美先生より)
娘さんのパニック起こしたときのおさめ方の変化について、長年の経過を教えてくださりありがとうございます。
ASD(自閉スペクトラム症)の特性として、脳内のイメージをパッと切り替えて行動することがスムーズにいかないということがあります。このため、こうだと思っていたのと異なることが現実に起きると(想定外)、思っていたイメージを切り替えてじゃぁこうしようと次の対処の道筋をスムーズに思いつきにくく、行動が停止してしまったり、感情があふれてしまったりします。こういう想定外のことが起きた時にもこうすれば大丈夫という、経験を積むことや脳内マニュアルが増えることで、脳内イメージをマニュアルに従って切り替えやすくなったりします。