子育て情報『温厚なASD兄がキレた!発達障害同士のきょうだいゲンカは特性も関係して大変で…』

2023年11月27日 06:15

温厚なASD兄がキレた!発達障害同士のきょうだいゲンカは特性も関係して大変で…


優しいお兄ちゃんと大人しい妹

わが家の凸凹きょうだいは通常とても仲が良く、ケンカをしているところを見ることはほとんどありません。

2人とももともと穏やかな性格で、特に兄のタケルは他人に向かって怒ることがなく、つらいことがあってもじっと耐えたり、一人で泣いたりする性格です。大抵はニコニコしていて、苦言を呈すときもウィットに富んだ上手な言葉遣いをするので、親の私が感心することもしばしば。

しかし、そんなお兄ちゃんも、今までに2度だけ、妹、いっちゃんを激しくりつけたことがありました。叩いたりなどの暴力はなかったものの、双方のダメージが何日も尾を引きました。


温厚なASDのお兄ちゃんを怒らせた原因とは?

最初のケンカは兄のタケルが11歳、妹いっちゃんが5歳の時で、原因はゲームのことでした。

いっちゃんが、兄のゲームのセーブデータを使って遊んでいたところ、保存してあった貴重なアイテムを失くしてしまったのです。このゲームでは冒険を繰り返しクリアしながら、武器や防具を強化していくというもので、いっちゃんが失くしたのは、兄タケルが80時間以上も費やしてつくった強化アイテムでした。


この時ばかりはタケルも激怒!「おい! おい! おい! 何時間かかったと思ってるんだ!?」と腕を振り回して怒り、いっちゃんに謝らせていました。

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Upload By 寺島ヒロ

わざと失敗したのではないことは分かっていたので、やがてタケルもいっちゃんを解放したのですが、怒りは収まらず……!それから数日の間、何かにつけては「楽しくない」「気分が悪い」と仏頂面になっていました。

タケルはASDの特性もあり、一度嫌なことがあると、例え解決しても、何日もその気分を引きずるようなことがあります。その兄の様子を見ては、いっちゃんも「しつこい……!」と不機嫌になるのでした。


2度目のきょうだいゲンカは「あるある」な連絡ミス

2度目のケンカは、ぐんと年齢が上がってタケルが19歳、いっちゃんが13歳の時です。
2人が出入りしているインターネットのSNSグループの仲間でオフ会をすることになり、いっちゃんのところにその連絡が届きました。しかし、いっちゃんは誘われたのは自分だけだと思って、タケルには伝えなかったのです。

主催者の方は、当然妹が兄に伝えて2人で来ると思って用意していたので、結局お兄ちゃんのタケルが約束を破った感じになってしまったんですね。

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