24歳になった自閉症娘。いま考える「人」と「制度」の両輪で支える障害児支援
「子ども食堂」や「ヘルプマーク」といったものも、娘が高校生の頃にでき、徐々に全国に広がっていきました。
今では多くの人が利用しているこのようなサービスが全国に広がるには制度(=国や自治体の予算)が欠かせません。
もちろんどんなに制度が整っても、それを使う人の知識や技術や適性、意欲がなければそれは意味を成しません。でも逆もまた然りで、素晴らしい支援者や職員がいても、適切な制度がなければ彼らの動きに制限がかかってしまうこともあるのです。
『人』と『制度』この両輪が上手く機能してこそ充実した支援が得られると私は考えています。
Upload By 荒木まち子
制度の最新情報を集める大切さ
このコラムの読者さん(発達ナビユーザー)は小さいお子さんの保護者の方も多く、制度や法律と言われてもいまいちピンとこないかもしれません。
私も子どもが小さかった頃は毎日を過ごすのが精いっぱいでした。
幼稚園でトラブル、学校での勉強、友達関係、反抗期、生活リズム、受験、進路、就職etc.目の前のことの対応に日々追われていました。
でも、振り返ってみると「もう少し早いうちから制度や法律についても気にかけておけば良かった」と思っています。
改正された障害者総合支援法・児童福祉法が2024年4月1日に施行されます。
法律は難しいと感じるかもしれませんが、私たちの暮らしにどんな影響があるかを知っておくと将来への不安は少なからず減るはずです。
改正の内容の一部をざっくり言うと
◆グループホームで暮らしている方がそこを出て、別の暮らし方を希望した場合
・2024年3月まで→新居は本人が探す
・改定後→入居中のグループホームなどが居住支援(物件探し、一人暮らしで必要な支援の相談など)を行う
といったようなものがあります。
https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/001041541.pdf
<参考>厚生労働省障害者総合支援法等の改正について
また、障害のある子どもの就労に関しても、令和7年10月に新たな就労選択支援が施行される見込みだそうです。これは現在中学3年生の子どもからが対象ですので、当てはまる方は注視が必要です。
情報はどこで入手する?
地元に根づいたママ友同士の情報はときにとても有益ですが、法律や制度についての最新情報が話題に上がることは少ないかと思います。