子育て情報『自閉症息子に9歳で用意した一人部屋。プライバシーを大切にしつつも必要な環境設定、支援とは』

自閉症息子に9歳で用意した一人部屋。プライバシーを大切にしつつも必要な環境設定、支援とは


太郎が自宅で過ごす場所

ASD(自閉スペクトラム症)の太郎は、主に2つの部屋で過ごしている。

1つは学習用品を置く場所で、ばあばと共同の部屋。もう1つは完全に太郎専用の部屋で、太郎の好きな物がたくさん置かれている部屋だ。そこに、勉強机とパソコンも設置されている。

ちなみに太郎の寝室はまた別の部屋であり、完全に1人の寝室である。

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太郎専用の部屋を用意した理由

太郎専用の部屋は、プライベートを大切にさせたいと思い、太郎が9歳の頃に用意をした。最初の頃、太郎はあまり利用していなかったが、徐々にブロックや駒で遊ぶ場所として、思考が停止した時などの切り替え部屋として利用する時間が長くなっていった。


ばあばと共同の部屋は6畳の小さな部屋であり、テレビも置かれている。なので広いリビングよりも家族全員がそこに集まってテレビを観ることもある。太郎はそこで宿題をする日もあれば、もっと集中力を高めたい時などはもう1つの太郎専用の部屋に移動して宿題をしている。

太郎専用の部屋は5畳と狭いが、逆にその閉塞感が太郎には落ち着くのではないかと推測している。長い時では1日の半分をその部屋で過ごし駒を回したり宿題をしたりねんどで何かを作成したりして過ごしている。


環境調整には第三者が必要

太郎は集中しすぎてお腹がすいていることに気づかないことがあるので、私から声かけを行うことも多い。

また、寒い日でも遊びに集中しすぎてエアコンもつけずに半袖で数時間遊んでいることが何回もあった。身体は冷たくなっていたが本人は鈍感なのか「寒くない」と言っていた。
逆に夏の暑い日も集中しすぎてエアコンをつけずに汗だくで遊んでいたので、私がこまめに気をつかい、エアコンの状況を見に行くようにしている。

環境や服装の調整も難しいのだなあと感じる日々だ。

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小学校の頃、太郎は特別支援学級に通っていて、教室の中には切り替えの場所が設けられていた。

教室の隅にパーテーションで狭く区切られた2~3畳ほどの広さの空間には、ブロックや跳躍器具、本などが置かれていた。そして机は、一人ひとり隣が見えないように仕切りが立て付けられていた。

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わが家はそれを意図していたわけではなく、たまたま部屋があっただけだが、太郎には良い環境になっているのではないかと思えている。

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