子育て情報『乱暴な言葉遣いが気になる…反抗期のせい?NG行動とは限らない?家庭での対応ポイント【公認心理師・井上雅彦先生にきく】』

乱暴な言葉遣いが気になる…反抗期のせい?NG行動とは限らない?家庭での対応ポイント【公認心理師・井上雅彦先生にきく】

興奮している状態だとそうした言葉が出やすいという本人の傾向も同時に伝えていくようにしましょう。一度伝えるだけでは難しいかもしれませんが、少し長めのスパンで繰り返し伝えていきます。

また相手を傷つけるような言動や、相手を不快にさせてしまう言動がある場合にも、対応が必要となります。

一律に「このワードはOK/NG」という線引きがあるわけではないのでお子さんに教えていくことはなかなか難しいかもしれません。特に相手の気持ちを想像することが苦手な場合などには、「相手が嫌がることはしない」などよりも「仲の良い〇〇さんや〇〇さんだけと使おう」「〇〇さんには××とは言わない」など明確なルールのほうが分かりやすいと思います。

例えば、お子さんを中心とした円を紙に描いて、お子さんと仲の良い友だちの名前を円の中に書き入れて、「(相手を下の名前で呼ぶのは)この中のお友だちにはいいけれど、円の外の人には使わない」など、視覚的に教える方法もあります。相手との関係性を図式化しながら伝えるとより分かりやすいかもしれませんね。

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まとめ:反抗期の対処法って?

子どもの乱暴な言葉遣いや反抗的な態度に、保護者としてもイライラしてしまうことがあるかもしれません。
一方で、全面的に禁止したり、厳しく言い過ぎたりすると逆効果のこともあるでしょう。

子どもの言動が、相手を傷つけてしまっているのか、あるいは「やりたくねえよ」など荒い言葉遣いになっているだけなのかという点から対応を検討していってもいいと思います。

小学校入学以降から思春期くらいまで、一時的に荒っぽい言葉遣いが出てくるお子さんは決して少なくありません。相手を傷つけているわけではない場合には、少し許容範囲を広げるのもひとつです。そして「これだけは変えてほしい」という言葉については、「〇〇という言い方をしてほしい」と端的に具体的に伝えるのもいいでしょう。

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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

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