子育て情報『英語が得意な子どもに育てたいなら、これだけはやっちゃダメ! コミュニケーション方略とインターアクション仮説』

英語が得意な子どもに育てたいなら、これだけはやっちゃダメ! コミュニケーション方略とインターアクション仮説

「何も言わなくても、相手は自分の気持ちをわかってくれるだろう」という考えは通じません。

英語が得意な子どもに育てたいなら、これだけはやっちゃダメ! コミュニケーション方略とインターアクション仮説


「インターアクション仮説」とリスク・テイカー

間違ったことを言ってしまったら恥ずかしい、というのは多くの英語学習者の心理です。たしかに、間違いを犯すのはリスクです。しかし、ある程度のリスク・テイカーが外国語習得に向いているといわれます。

英語が使えるようになるには、使うしかありません。これは明白です。英語で “Leaning by doing” という言い方がありますが、まさに、活動の中で、活動を通して、英語の運用能力を身につけていくことが重要なのです。

子どもが母語の運用能力を身につける際にも、他者とのやりとりが鍵となりますね。
言語習得は、常にやりとりのなかで進行する。そして、この母語習得のありようは、第二言語習得の場合にも、基本的には通用する。そう考えるのが「インターアクション仮説」です。

学習者が実際に英語を使うことを通して、自分の言っていることが相手に通じたり、通じなかったりという経験をするでしょう。それは、相手との共同作業の中で行われる経験です。このような形で、実際に英語を使いながら、英語力を高めていくのです。

英語が得意な子どもに育てたいなら、これだけはやっちゃダメ! コミュニケーション方略とインターアクション仮説


英語を使う現場に、試験の「減点主義」を持ち込まないで

仮にインターアクション仮説が正しいとした場合、「誤り」に対する考え方を変えなければなりません。

英語で話そうとすれば、文法なり語彙なり発音なり、何かしらのミスをしてしまうもの。
そして間違いは一種の「スティグマ」のようなものとして捉えられ、恥ずかしいという感覚を呼び起こします。

「できることなら、ミスなく英語を話したい」。そう考えることは理解できます。しかし、間違うことに過剰反応することで、英語を使う気持ちが削がれてしまうと本末転倒です。

学校では、間違いは減点の対象になります。英語などの試験では、65点や70点のように点数がでます。テストでは、それも仕方のないことです。

しかし、学校における「減点主義」というものを、英語を使う現場に持ち込むことは正しくありません。


英語が得意な子どもに育てたいなら、これだけはやっちゃダメ! コミュニケーション方略とインターアクション仮説


子どもには「もっと間違って前進しよう」と伝えてほしい

よく、このような「励まし」のコトバを耳にすることがありますね。


Don’t be afraid of making mistakes.
(誤ることを恐れるな)

しかし、このコトバの背後には「間違いを犯すことは怖れの対象になる」

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