子育て情報『集中力が鍛えられる一人遊び。子どもの思考をストップさせる“ひと言”に気をつけて!』

集中力が鍛えられる一人遊び。子どもの思考をストップさせる“ひと言”に気をつけて!

,『デズモンド・モリス赤ちゃんの心と体の図鑑』,株式会社 柊風舎.)

一人遊びの最中、親に質問を投げかけてきたり、作ったものを「見て見て!」と呼ばれたりしたときには、すかさず応えてあげると、子どももやる気アップ。家事をしている最中でも、そばまで行って一緒に喜んだりほめたりしてあげましょう。「待ってて」や「あとで」ばかりでは、せっかくの探究心や好奇心が削がれてしまいます。

集中力が鍛えられる一人遊び。子どもの思考をストップさせる“ひと言”に気をつけて!


一人遊びの楽しさに共感し、さりげないサポートを

誰に言われるでもなくどんどん挑戦するのが子どもというもの。子どもにとっては、おもちゃだけでなく家の中のものや目に入るものがすべて、好奇心の対象と成り得ます。

何かに興味を持ち一人遊びを始めたのなら、親は「ちょっと後ろからサポートしてあげる」という気持ちで寄り添えば、自立心が育まれていくはずです。

そんな “ちょっとだけ” サポートをご紹介しましょう。

■はさみを使う遊び
はさみを使って切るのに夢中になったら、「危ない」「散らかる」と制限するのではなく、まずは「好きなんだね」と共感してあげること。
そしてできればチラシなど切ってもよい紙をたくさん用意してあげます。

■おままごと
自分の世界で夢中になっているとき、子どもはものすごい集中力を使っています。そんなときに「お母さんも入れて」なんて言うのはNG。ただし、子どもから呼ばれたときにはすぐに反応してあげましょう。

■ブロック遊び
真剣に積み上げていたり何かを作り出そうとしたりしていて、話しかけても聞こえないようなときの子どもは、フロー状態(集中力が高い脳の状態)に入っているかも。おやつや食事の時間を少しだけずらしてあげてもいいかもしれません。

■屋外での遊び
虫が好きな子だったら、思う存分虫探しができる時間を作ってあげます。近所の公園や草むらでも十分です。
家では、知識や思考の幅を広げる図鑑や百科事典を与えてあげましょう。また、一人でもくもくとやる子も多いのが、パズル。脳機能研究、神経哲学を専門としている十文字学園女子大学教授、白百合女子大学講師の森田勝之氏は、パズルを完成させるまでの試行錯誤は脳を鍛える基本であり、完成するまであきらめない、我慢する、といった経験が感情のコントロールの基礎となっていくと言っています。

***
一人遊びの大前提として、一人で遊んでいてほしいからと突然ほったらかしにするのではなく、自発的に始まった場合にそっと見守るということが大切です。

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