子育て情報『イギリスの小学校では必須科目! グローバル時代を生き抜くための「RE」』

イギリスの小学校では必須科目! グローバル時代を生き抜くための「RE」

REの時間は、地方自治体ごとに、何を教えるのかが変わりますが、多くの場合、子供達にとっては日々の生活に密着した情報を学ぶ時間でもあります。


イスラムの人たちは豚肉を食べないから、お弁当のベーコンサンドイッチをあげちゃだめですよ


シク教徒の男の子たちは髪の毛を神様からもらった大切なものであると考えているから、学校でふざけてでもターバンをとろうとしちゃいけませんよ

このように、REの時間は、まさに「自分にとってはふつう」のことが、同じクラスで勉強するお友達にとっては「ふつう」ではないのかもしれない、ということを、学ぶ時間でもあるのです。

イギリスの小学校では必須科目! グローバル時代を生き抜くための「RE」


ニュースの理解度を左右する!?哲学、公民、地理と共に

さらにセカンダリースクール(日本でいう中学校のようなもの)に通う上の子供をみると、小学校で学んだREの知識が、上の学校で学ぶ哲学や、公民、地理といった教科に密接に結び付けられていることがわかります。

イスラム教がどのような宗教なのか、シク教は一体どのような教義を持っているのか。知っているか知らないかで、ニュースの理解もまるで変わってしまうことでしょう。

日本の教育には多くの長所がありますが、イギリスの子供達がREの時間に学ぶような基本的な知識を、まだあまり偏見を持たない年齢の時に教えられることがないのは、残念なことだと思います。


イギリスの小学校では必須科目! グローバル時代を生き抜くための「RE」


異なる文化やしきたりが学べる絵本

日本で育つ子供達も今後、様々な習慣や文化をもつ人々と触れ合うことが多くなると予測されます。そういった人たちが近所にやってくる可能性もあれば、自分たちがやがて日本の外へ出ていく可能性もあるでしょう。

様々な文化を持つ人たちに囲まれた社会で育つ子供達のために、平易な言葉で様々な習慣を説明する絵本があります。そのうちのいくつか、日本語に訳されているものを中心にご紹介しましょう。

■『イライジャの天使―ハヌカとクリスマスの物語』

イギリスの小学校では必須科目! グローバル時代を生き抜くための「RE」

舞台はアメリカ。年老いた黒人のキリスト教徒であるイライジャが、白人のユダヤ教徒の男の子マイケルに、自分が彫った木彫りの天使を渡すのですが、ユダヤ教では偶像崇拝は禁止されていますから、マイケルは困ってしまいます。

宗教も人種も年齢も飛び越えて、友情は友情であると力強く訴える、心温まる物語ですが、同時に、こういった文化的ルーツを持つ家庭のしきたりも垣間見ることができます。


■『ラマダンのお月さま』

イギリスの小学校では必須科目! グローバル時代を生き抜くための「RE」

イギリスの作家、ナイマ・ロバートによる本書は、本国でも高い評価を得ている絵本です。

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