親子で美術館デビューしよう! アートを10倍楽しむ4つのコツ【おすすめ美術館&絵本】
美術にはルールはない、だからなにを感じても自由であると、絵本の中でババールは話していました。
『ひらめき美術館』(小学館あーとぶっく)
結城昌子著
自由に楽しめる美術館が本に閉じ込められたような絵本です。「ひらめき美術館」の「展示室」では有名なアート作品を一堂に介して観ることができます。しかも面白くて興味をそそる解説付き。「みんなが参加する部屋」では、ピカソのつもりで絵を描いてみたり、ミロのヴィーナスの腕を想像してみるなど、自由な発想を楽しみます。「みんなの展覧会」の部屋には、皆の作品が発表されていて、同じ作品を観ても感じとることはそれぞれ違うんだということが良くわかります。アートに対して心を軽くしてくれる工夫いっぱいの、親子で楽しめる絵本です。
親子で利用しやすいおすすめ美術館
家族で美術館に行く心の準備が整ったら、次は実際に美術館へ!年始や連休などの休日にも利用しやすい美術館をご紹介します。
●東京都美術館
上野にある美術館が参加する「ミュージアムスタートあいうえの」をはじめとして、子どもやファミリー向けサービスが充実しています。休館日も基本的には月2回で、年始も1月2日から開館。しかも小学生は無料で観られる展覧会がほとんどです。毎月第3土曜・日曜は「家族ふれあいの日」で、対象の展覧会のチケットが保護者も半額となります。
●森美術館
年中無休で、年末年始もオープンしています。ドラえもんやモダンアートなど子どもの興味をそそり、想像力を働かせて楽しめそうな企画が多いのは、美術館の理念「あらゆる年齢、地域、国々の人びとに開かれた美術館であることを目指している」からなのでしょう。●大塚国際美術館
徳島県鳴門市にあるこの美術館の素晴らしさは、ヴァチカンに行かずして「システィーナ礼拝堂」を鑑賞できることです。そのほかにも1000点以上に及ぶ西洋の名画が全て陶板で再現されている陶板名画美術館で、その完成度の高さは、ローマ法王庁からの聖シルベストロ騎士団長勲章授与やピカソのご子息からの賛辞などでも証明されています。
年始も元旦からオープンしていますのでお正月に神聖な気持ちで名画を家族で堪能するのもいいですね。
●金沢21世紀美術館
石川県金沢市にあり、2004年の開館以来全国から人が集まる人気の美術館です。コンセプトに「“まちの広場”としての市民参画交流型美術館」「子どもたちとともに成長する美術館」