子育て情報『“話が聞けない子” になる前に――学力につながる「聞く力」を伸ばす4つの方法』

“話が聞けない子” になる前に――学力につながる「聞く力」を伸ばす4つの方法

■読む力・書く力
集中して人の話を聞ける子どもは、言葉の世界が豊かです。聞いた言葉はいつか必ず、その子のものになります。そして、その言葉は、学校生活が始まったときの「読み言葉」や「書き言葉」の基礎になるのです。読解力は国語だけでなく、算数の問題理解にも役立つはずです。
言い方を変えれば、聞く力を養うことで、これらの能力も身につきやすくなり、学習能力の向上が期待できるのです。

幼児期の今こそ、家庭で「聞く力」を伸ばそう

学習面のみならず、生活面でも役立つ聞く力は、子どもの頃の生活習慣を工夫することで育てることが可能です。そのために、家庭では以下のことを意識しましょう。

1.「話すこと」に注目するのをやめる
最近の子どもたちは、「人の話を聞けない」「聞かない」傾向があるようです。
その理由のひとつは、幼少期の子どもの発達過程で「どれだけ話せるようになったか」が注目されてしまうから。そして、その次の段階では「自分の意見をしっかりと言えるかどうか」に重点が置かれてしまうからです。話す力も大切ですが、その根底には聞く力があります。「しっかりお話を聞けたね!」と子どもを褒めるなど、「聞くこと」も意識してみましょう。

2.絵本の読み聞かせをする
子どもの教育や発達に良い影響があるといわれている絵本の読み聞かせですが、聞く力を育てるうえでも非常に有効です。子どもが絵本の楽しさを知り、もっと物語の続きを聞きたいと思えるようになれば、集中力もついていきます。そのためには、親も一緒に絵本を楽しむ姿勢を示しましょう。たくさんの言葉を聞くことで「読み言葉」や「書き言葉」の基礎ができるというメリットもお忘れなく。


3.「あとで聞くね」の約束は必ず守る
忙しいときに子どもに話しかけられて「今は忙しいから、あとで聞くね」と言ったことのある親は多いのではないでしょうか。子どもの話はできる限りその場で聞いてあげるのが望ましいですが、実際にはなかなか難しい場合もあります。そんなときは、「あとで聞くね」という約束を必ず守り、話を聞く時間を作りましょう。自分の話をしっかりと聞いてもらう習慣のある子どもは、人の話を聞くことも大切にするようになります。4.子どもの話を聞く余裕を持つ
聞く力を育てるためには、まずは子どもの話を聞くことが基本です。しかし、親もひとりの人間であり、ストレスが溜まっていたり、疲れていたりする場合は子どもの話を聞く余裕がなくなります。

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