「泣いたって仕方ないでしょう」は子どもから自信を奪う。「自信を与える」3つの方法
できたことを認める
ひとつずつ原因を探っていくと、「ここまでは理解できている」というラインが見つかります。1桁の繰り上がり足し算はミスなくでき、筆算の立て方も分かっているなら、「ここまではわかっているね」と子どもと一緒に確認します。「まったくできない」のではなく「ここまではできているんだ」という感覚が、次のステップを乗り越える自信につながります。15年以上保育業務に携わっている市川由美子氏によると、親に認められることは、子どもにとって「頑張ろう」という自信につながるそう。子どもができていることは、些細なことでも認めるのが大切です。他人と比べない
お友だちや兄姉と比べて、「○○ちゃんは、もっと上手なのに」「お兄ちゃんは○歳にはできていたわよ」などと言ってはいけません。「子どものやる気を引き出せれば……」という一心で言っている人もいるかもしれませんが、前出の田宮氏いわく、言われた子どもは比較された相手に比べて自分は劣っていると解釈し、自己肯定感が下がってしまうそう。ただし、過去の自身と比べて「以前よりできるようになった」という実感は、子どもの自信につながります。子どもに成長が見られたら、前と比べてどれくらい成長したか、上達したかを言葉で伝えましょう。この3つに加え、もうひとつ大切なことは「否定的な言葉をぶつけない」ことです。できていないところにばかり目が行ってしまいがちですが、自信をつけさせるためには、否定的な言葉は封印しましょう。
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子どものできている部分を認め、励ますことが「正しい自信」につながります。また、親御さん自身も「ここまではできる」「前より上手になった」ことを意識すると、お子さんに声をかけるときに前向きで肯定的な言葉が出やすくなりますよ。(参考)
ベネッセ教育情報サイト|自分に自信がない子[教えて!親野先生]
ベネッセ教育情報サイト|「自信がない」と言う子どもにかける言葉[やる気を引き出すコーチング]
マナトピ|子どもに「正しい自信」をつける方法とは?12歳までに「自信ぐせ」をつけよう
家庭学習研究社|自分に自信を持てない日本の子どもたち
家庭学習研究社|子どもに自信を植えつける方法~その1~
All About|子供の自己肯定感を低くする親のNG言動5つと高める方法
ベネッセ教育情報サイト|上手に子どもを褒めて、自信をつけてあげよう!
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