コーチングで子どもの自己肯定感がぐんぐん育つ! 会話のポイントは“聞き方”にあり
しかし子どもは大人が思っているよりも、頭の中ではいろいろ考えを巡らせています。ただ思考を整理できないために優先順位がつけられず、「自分が何をやらなければならないのか」ということがわからなくなっているのです。
そこでコーチングの手法を取り入れて、親が子どもの話をしっかりと聞いて、子どもが自分で考えるよう質問をしてあげることで、自分から「やろう!」と思えるようになるというわけです。
もちろん実践してすぐにうまくいくとは限りません。親も子も、試行錯誤しながら時間をかけて取り組むことで、必ず子どもは「自分で考えるクセ」を身につけられるようになるので、長い目で見守ってあげることが大切です。
またほかにも、口下手で自分の考えを言葉で表現するのが苦手な子や、「どうせ私なんて」と思考がネガティブになりがちな子も、コーチングによって自分に自信がつき、前向きな気持ちを手に入れることができます。
コーチングによって身につくもの。それは次のようなものです。
・自分で考える力
・自分から行動する力
・自らやる気を出すことができる力
・前向きな心
・自己肯定感
これらはこれからの時代、どんな道に進んでも必ず求められます。だからこそ、小さいうちから親子で協力して高めていく必要があるのです。
コーチングの基本は「聞くこと」と「質問すること」
まず、コーチングの基本は“聞くこと”。それもただ“聞く”だけではありません。大切なのは、子どもの話に100%意識を集中し、本人の気持ちを尊重することです。
ここでの目的は、「どんな話でも聞いてもらえる」という安心感や信頼感を抱かせることなので、適当に聞き流したり、話の先を急いだりしないように気をつけましょう。もちろん「ちゃんと聞いているよ」という合図にもなる“相づち”は欠かさないようにしてください。
次は、“質問”です。
子どもの話に対して、「なぜそう思うの?」「どうしてそうしたいの?」と、積極的に質問しましょう。その際に気をつけなければならないのは、「はい・いいえ」で答えられる質問をしないこと。「いるの?いらないの?」「やるの?やらないの?」といった「はい・いいえ」で答えられる質問は『クローズドクエスチョン』といいます。これでは会話がそこで途切れてしまい、子どもの心の奥まで踏み込むことができなくなってしまいます。ですので、自由に返答できる『オープンクエスチョン』を意識して質問内容を考えるようにしましょう。