子育て情報『6~9歳は集中する時間が短い。「絶対的集中力」を育てる方法』

2020年1月10日 20:19

6~9歳は集中する時間が短い。「絶対的集中力」を育てる方法

と指摘します。まずは規則正しい生活習慣を身につけること。そのうえで、集中できる環境づくりに着目していきます。

集中力と聞くと「学習への集中力」をイメージしがちですが、宍戸先生は「夢中になってひとつのことに没頭できる力こそが集中力」だといいます。しかし、その“夢中になれるもの”を見つけられない子どもが増えているらしいのです。

理由のひとつとして考えられるのが、子どもが主体的に遊ぶ環境が減っていること。宍戸先生は、「常に大人が遊びを支配していたり、禁止事項が多かったりすると、子どもは主体性を出せずに、自分が何をしていいのかわからなくなってしまう」と危惧しています。子どもの集中力を高めるにも、自分がやってみたいことに自由に挑戦できる環境を整えてあげましょう。


前出の篠原菊紀先生は、「何かに集中するということは、それ以外の時間とのメリハリをつけること」だと述べています。そして、こうした頭の切り替え能力は、遊びでも鍛えられるらしいのです。じっと座って手を動かすだけでも集中力は鍛えられるので、5歳くらいまでなら、迷路や間違い探しなどのゲームを楽しむのがおすすめです。またテレビゲームも、禁止するのではなく「集中してゲームをする」「休憩する」というメリハリを繰り返すことで集中力が身につきます。

『大人になってこまらない マンガで身につく自分コントロール』(金の星社)の著者で作業療法士の菅原洋平さんは、目から入ってくる誘惑の情報を振り切るのは、子どもにとって大きなストレスになるといいます。気になるものが視界に入ると途端に集中力が途切れてしまうのは、大人も同じですね。

菅原さんは、勉強中に机の上に複数の教材を置いたり、机の上のビニール製のシートの下にプリントなどを入れておいたりすると、余計な情報が脳に入ってくるので避けるべきだと説いています。今取り組んでいる教材以外に、ほかにもやらなければならないことが目に入ると、精神的な負担になり集中力を下げてしまうため、極力余計なものが目に入らないようにしてあげるといいでしょう。
子どもの集中力をつける04


好きなことにのめり込む「絶対的集中力」を育てよう!

これまでお伝えしてきたように、「集中力」とはなにも学習の場面だけを指しているわけではありません。進学塾VAMOSの代表・富永雄輔先生は、「親が考える『集中力』は、“机に向かってじっと勉強をする” というイメージが強いため、落ち着きがないわが子を見て『集中力がない!』と思うのでは?」

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