子育て情報『自己肯定感を高める「甘えさせ」と子どもを壊す「甘やかし」。決定的な違い、教えます』

自己肯定感を高める「甘えさせ」と子どもを壊す「甘やかし」。決定的な違い、教えます

さらに、人に助けを求めたり、自分の弱い部分を見せたりすることもできるようになるとのこと。加えて、人を信じる力も強くなり、相手に対する思いやりも深くなるとか。「甘えさせ」は、子どもが強く生きていくための力や、人間関係を構築するうえでの基礎を育むといえるでしょう。
甘やかされた子ども03


子どもを伸ばす「甘えさせ」3つ

子どもを「甘えさせる」ためには、具体的に何をすればいいのでしょうか。家庭でもすぐに取り入れられる方法を3つご紹介しましょう。

「体と心のコミュニケーション」を大切にする
子どもの心を育む家庭教育の専門家・田宮由美氏によると、子どもが親にスキンシップを求めてきたり、「お話し聞いて」と言ってきたりするのは「精神的要求」であり、「自立に必要な甘え」だそう。

もし「いつまでも甘えちゃダメ!」と突き放してしまうと、子どもは「一度お母さん(お父さん)から離れると、もう二度と受け入れてもらえないかもしれない」と不安になり、自立しようとしなくなると言います。子どもがこうした行動をとった際には、十分に時間を確保して、甘えさせてあげましょう。
甘やかされた子ども04


何かを欲しがったときは「約束」で対応する
子どもがおもちゃやお菓子を欲しがり、スーパーで泣きわめいてしまう……といった場面は、多くの保護者が経験していることでしょう。周囲に迷惑がかかるし、泣き止んでくれるのなら……と買ってあげたくなってしまう方も多いかもしれません。しかし、「買わないと泣き止まないから」と、すべての物質的要求に応えてしまうのは、子どもに悪影響を及ぼす「甘やかし」でしかありません。

田宮氏いわく、こうした状況に陥った場合は「これはお誕生日に買おうね」「お菓子とジュース、両方は買えないから、どちらかひとつだけだよ」と約束するなどして、節度を持って対応することが重要だそうです。
甘やかされた子ども05


断るときは「理由」を話す
「弟や妹が生まれたばかり」「親の体調が悪い」といった場合は、「甘えさせ」の時間が十分にとれないこともあるかもしれません。前出の岩立京子先生によると、子どもの「抱っこしてほしい」という要求に応えられない場合は、「お母さん具合が悪いから、少し休んでから抱っこしてあげるね」などとできない理由を説明し、我慢できたらしっかり褒めると良いそう。子どもの気持ちに寄り添いつつも、親が無理しすぎることのないよう、上手に甘えさせていきたいですね。

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似ているようでまったく違う「甘やかし」

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