寝不足が引き起こす深刻な問題。睡眠時間が少ない子の記憶力は“あまりよくない”
休日だからと言って遅くまで寝ているのではなく、平日朝と同様の時間に起きて活動を始めるように心がけましょう。ただし、人は1時間程度であればその日のうちに体内時計の誤差を修正できると考えられているので、どうしても……というときは、1時間以内の寝坊に留めておけるといいですね。
また、何かのきっかけで学校を休みがちになった場合でも、朝起きて、夜寝るというリズムを大切にするべきと言うのは、江戸川大学社会学部人間心理学科教授で同大学睡眠研究所所長の福田一彦氏。学校に行かないとなると、夜遅く寝て朝遅く起きるという生活になりがちですが、そうした生活が続くと、だるさが強くなり無気力になっていき、ますます学校に行けなくなってしまうそう。学校に行く日も行かない日も、生活リズムをなるべく変えないように気をつけましょう。
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子どもの睡眠習慣は、大人のライフスタイルを映す鏡とも言われます。予定のない日も平日と同じ生活リズムで過ごしたり、早寝早起きのお手本を見せたりするなど、大人が率先して習慣作りをすることが一番の成功のコツ。家族みんなで意識を高めていけるといいですね。
文/酒井絢子
(参考)
StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「昼寝のせいで夜なかなか寝ない」問題の解消法。朝のグズグズ防止にも効果大!
StudyHackerこどもまなび☆ラボ|“世界一寝不足” な日本の子ども。「11時間37分」が示す、眠りにまつわる切実な問題
StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「起きる時間」を意識させるだけ!子どもの早起きを楽にするちょっとしたコツ
ベネッセ 教育情報サイト|子どもに早寝早起きの習慣を定着させるコツ
ベネッセ 教育情報サイト|親と子、両者のために!早寝早起きのススメ【後編】規則正しい生活のポイント
厚生労働省e-ヘルスネット|子どもの睡眠
厚生労働省e-ヘルスネット|睡眠不足や睡眠障害、子どもへの大きな影響
東京都生涯学習情報|早起き・早寝が大切なわけ
東京都生涯学習情報|子どもの生活リズム改善作戦
瀧靖之 (2019),『最新の脳医学でわかった!こんなカンタンなことで子どもの可能性はぐんぐん伸びる!』, ソレイユ出版.
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