子育て情報『「汚してもいいよ」で子どもの好奇心を発揮させる! 未就学児から楽しめるアート活動』

「汚してもいいよ」で子どもの好奇心を発揮させる! 未就学児から楽しめるアート活動

自分の意志で、伸び伸びと自由に取り組んだ結果を、そのまま受け入れる経験をすれば、自己肯定感が自然と育まれていくのです。

手と頭を使うあらゆる行為がアート

「なにがアートか」という定義については、大人の側が決めないほうがいいと思います。まわりのすべてのものに興味を持つ子どもにとっては、それらを変化させていく行為――たとえば料理だってアートになる。いわば、手と頭を使うあらゆる行為がアートの入り口になるとわたしは考えています。

小さい子どもに料理をさせることについて、危ないからとためらってしまう人もいるかもしれません。でも、難しく考えなくて大丈夫。サヤエンドウの筋取りや、ゆでたジャガイモをマッシャーでつぶすといったことなら、小さい子どもにだってできますよね?それだって、子どもにとっては楽しいアート活動です。

また、2、3歳になれば、包丁を使わせてみてもいいと思います。
一緒に手を添えて包丁の使い方を教えてあげれば、大ケガをするようなことはありません。最初はお豆腐やバナナなど柔らかいものから練習するとうまくいきます。わたしの息子は、2歳で包丁を握り、幼稚園年少生から自分でお弁当をつくっていました。本人が料理に興味を持ってやりたがったので、止めずにやらせてあげたところ、今ではすっかり料理が大好きになりました。

親の心配は抑えて、子どもが「やりたい」という気持ちを持ったときに、できる限り、その願望を叶えてあげてほしいですね。

今泉真樹先生インタビュー_未就学児から楽しめるアート活動03

料理もアートの一環。包丁づかいもお手のもの

アートを楽しんでいる子どもへの声かけ

子どもがお絵描きや工作などをしているときに、注意していただきたいことがあります。たとえば、子どもが描いた絵を見て、「お母さんだけでなく、お父さんも描いてみて」「犬の足は4本だよ」といった声かけをすることです。
子どもはただ楽しくて絵を描いていただけなのに、そんなことが続けば、うっとうしく感じてしまい、お絵描き自体を嫌うようになってしまいます。ですから、正解やテクニックを教えようとするアドバイスは控えて、できるだけ自由にやらせてあげることが大切です。「これは、なあに?」と質問しすぎるのも、あまりおすすめしません。子どもは、なにを描こうとも思わず、お絵描きをしていることも多いものです。意味もなく、ただぐるぐると丸を描いたりします。「絵を描くからには対象があるべきだ」という考えは大人の思い込みです。

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