「汚してもいいよ」で子どもの好奇心を発揮させる! 未就学児から楽しめるアート活動
また、その丸がリンゴだということもあれば、次の日には雪だるまだということもある。そこで、「昨日はリンゴっていったじゃない」なんていう必要もありません。子どもは自由な発想で楽しんでいるのですから、その発想を親も楽しんであげてほしいですね。
普段は抑えられがちな好奇心を存分に発揮させる
最後に、未就学児から楽しめる子ども向けのアート活動をいくつか紹介しましょう。
【1】ダンボールの秘密基地
いくつかのダンボールをガムテープでつなげ、外側に色紙を貼ったり絵を描いたりするだけでも子どもはとてもよろこびます。そのダンボールハウスのなかに入って、隠れたり遊んだりすることもできます。ただ、密閉すると危険ですから、空気が入るように大人が窓をくり抜いてあげることだけは忘れないようにしてください。
作ったダンボール基地で遊び、はしゃぐ子どもたち
【2】歯ブラシを使ったスプラッシュアート
歯ブラシに絵の具をつけて、画用紙に指でしごいて飛ばす遊びです。
好きなかたちに切り抜いた型を画用紙に乗せ、そのうえからスプラッシュアートをして型を取り除くと、型のかたちが浮かび上がります。絵の具が飛び散りますので、屋外に広げた新聞紙やブルーシートのうえで楽しむことをおすすめします。
道具を変えるだけで一気に表現が豊かになる
【3】タンポでスタンプ遊び
ワインやシャンパンのコルクの先に布やガーゼをゴムで巻きつけてつくったタンポに、絵の具をつけて手でポンポンと押して絵を描きます。簡単ですから、乳幼児でも楽しむことができますよ。また、綿棒に絵の具をつけて点描画を描いてみると、またちがった表現を楽しめます。
点と点が重なり合えばさらに奥深い色に
子どもたちはつねに好奇心でいっぱいです。でも、「汚しては駄目」というふうに、好奇心を発揮することを制約されていることも多いものです。ですから、たまには屋外でブルーシートを広げて、「今日は汚してもいいよ」と、好奇心が赴くままにアート活動を楽しめるようにしてあげるといいと思います。
■ アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室
■ アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室 主宰 今泉真樹先生 インタビュー一覧
第1回:「汚してもいいよ」で子どもの好奇心を発揮させる!未就学児から楽しめるアート活動
第2回:つい言ってしまう「上手だね」。もっとお絵かきが純粋に楽しくなる大人の言葉(※近日公開)