子育て情報『子どもの学力を下げる夫婦の特徴。親子関係が良好だと「国語」が得意になる?』

2020年8月22日 06:31

子どもの学力を下げる夫婦の特徴。親子関係が良好だと「国語」が得意になる?

と述べています。さらに、小児神経科医の友田明美氏によると、「日常的に “不適切な養育” を受けてきた人の脳を調べると、傷がついて変形していることがわかった」そうです。

夫婦のやりとりや子どもへの接し方は、家庭内の問題のためあまり表面化されません。しかし、確実に子どもの心や脳に影響を及ぼしているのです。

親子の絆と学力の関係03


親自身がストレスをためないことが第一

家族間でのいざこざが子どものストレスにならないように、親はどのようなことに注意するべきなのでしょうか。前出の岡田氏は、「親自身がストレスをためないことが大事」だと言います。日々の生活に追われて自分を後回しにしたり、子どものことばかり考えてひとりで悩みを抱えたりすることで、いつの間にか精神的に不安定になっていませんか?「自分のため」に楽しんだり休んだりすることも、家庭内の安定のためには必要です。

また、日頃から夫婦間で本音を出し合うように心がけましょう。
正直な気持ちを伝えることに慣れてしまえば、何か問題が起こったときにも関係がこじれることなく改善に向かうはずです。

家族のコミュニケーションがしっかりとれていて、家庭が安心できる場所だと感じている子どもは、落ち着いて勉強に取り組むことができます。教育ジャーナリストの中曽根陽子さんによると、「親のほうから一方的に勉強や成績、進路などの話をするのではなく、子どもからも働きかけができる親子関係であることが、子どもの学力向上に有利に働く」のだそう。

前出の舞田氏も、「親子のコミュニケーションが少ないと、子どもは自分の世界にこもってしまい、未知のものに触れて何かを読み解くことも減ってしまう」と指摘しています。読解力も文章力も、そして想像力も対人コミュニケーションから得られることが多いので、ぜひ家庭での会話量を増やしていきましょう。

***
日々のなにげない会話は、家庭の風通しをよくし、親子の絆を深めます。さらには、子どもの学習への意欲にもつながることがわかれば、親子のコミュニケーションがいかに大事なのか理解できるのではないでしょうか。(参考)
日経DUAL|親子関係の貧困化は学力に関わる 朝食は簡素でOK
ベネッセ教育総合研究所|学力が高い子どもは、保護者との会話が多い傾向がある。

日経DUAL|夫婦関係や親のメンタル不調が子どものストレス源に
DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー|親のキャリアは子どもの成長にどんな影響を与えるか
STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|脳が変形するって本当!?子どもの脳を傷つける“親のNG行為”
PHPのびのび子育て 2019年10月号,PHP研究所.
プレジデントオンライン|5歳児の脳を損傷させた「DV夫婦」

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