リビングに花を飾っていますか? 「花育」で好奇心と創造力が育まれる理由
そして触れ合うことで、「愛おしい」「かわいい」、枯れてしまうと「悲しい」「でも咲いてくれてありがとう」など、さまざまな感情が生まれます。花や緑を通して、命の尊さを理解し、慈しみの気持ちが育まれるのです。
花育効果2:好奇心と創造力が育まれる
植物について調べたり、育てるための方法を学んだりすることで、子どもの興味や好奇心は刺激されます。摘んだ花でブーケをつくったり、好きな花から連想した物語をつくったり。花を使った「おままごと」などもいいですね。自然から得た創造力は個性を伸ばすための大切な要素となるでしょう。
花育効果3:思いやりの心が育ち、コミュニケーション能力が向上する
共同作業として学校や家庭で花を育てたり、大好きな人にブーケをプレゼントしたり――花や緑を交流に利用することで、子どものコミュニケーション能力が向上します。共同作業を通して、人とのつながりを広げるチャンスにもなります。
また、人に優しくする気持ちや、相手を思いやる心も育まれるでしょう。
花育効果4:日本の四季を感じることができる
日本は四季がある国です。四季折々、きれいな花が咲き、人々はそれを愛でるために名所と呼ばれる場所に足を運びますよね。その “日本人ならではの感性” は、花で育むことが可能です。梅雨時期にはあじさい、夏にひまわりなど、季節の花々を見たり、家に飾ったりすることで、日本の自然を体感し、繊細な感性が自然と育まれていきますよ。
子どもたちの「感じる心」を豊かにするために、花や緑はとても効果のある素材と言えるでしょう。
家庭でできる「花育」活動
大人にも子どもにも効果があるのですから、「花育」活動をしないなんてもったいないですよね。さあ、家庭で「花育」を実践してみましょう。
海外のガーデニング情報と花育のパイオニアからヒントを得た、ご家庭でもできる「花育」活動をご紹介します。【おすすめ花育活動1】:子ども専用花壇をつくり、責任をもって花を育てる!
世界で “ガーデン好き” と言われているのは、日本とイギリス。筆者が以前見たテレビ番組では、自宅のガーデン内に「子ども専用花壇」をつくって、管理をすべて子どもに任せているイギリス人家庭が紹介されていました。大人はいっさい手を出しません。レンガなどを使って花壇をつくり、好きな植物を好きなレイアウトで植え、世話をし、枯れてしまっても処理をするのは子ども自身。