「赤ちゃん返り」は親を信頼している証拠です! 子どもの自己肯定感を下げない4つの対処法
と話します。
親の関心を “自分にだけ” 向けたいと願う子どもには、次のような対応を心がけましょう。
■上の子だけに関わる時間をつくる
赤ちゃんが寝ているあいだに、 “上の子だけ” に絵本の読み聞かせをしてあげたり、 “上の子だけ” と一緒に遊んだりと、親を独り占めできる時間をつくってあげましょう。立石さんによると「1日10分でもOK」だそう。ただし、赤ちゃんを抱っこしながらではなく、上の子だけときちんと向き合うことを忘れずに。
■簡単なお手伝いを頼んでみる
「赤ちゃんがお昼寝したからブランケットを取ってきてくれない?」「新しいおむつを持ってきてくれるかな?」など、ちょっとした赤ちゃんの世話を頼みましょう。前出の梁先生は、「それにより『赤ちゃんは自分のライバルではないんだ』という気持ちを育むことができます」と述べています。ポイントは決して強制しないこと。
手伝ってくれたらたっぷりほめてあげてください。
■「頑張っているね」の声かけを
前出の征矢さんによると「赤ちゃん返りは、これまでその子なりにいろんなことを頑張ってきた反動でもある」とのこと。幼稚園や小学校ではしっかりやっていて、家では安心してわがままにしているケースもあります。そこで「いつも頑張っているね」と声をかけてあげることで、子どもは「いまの自分を認められた」と感じ、気持ちも安定してきます。
■できるだけ要求に応えてあげる
スキンシップを求めてくるなど、情緒的な要求にはできる限り応えてあげましょう。また、本当は自分でできるのに「着替えを手伝ってほしい」といった要望にも応えてあげて。征矢さんは、「能力的にはできるけど、いまは精神的にできない、ということは一時的に助けてあげたほうがいい」とアドバイスしています。
赤ちゃん返りは、決して「お母さん・お父さんを困らせよう」とわざとしているわけではありません。
小さな子どもでは抱えきれない不安な気持ちが表面化した結果が「赤ちゃん返り」であり、子ども自身もコントロールできないのです。イライラすることもあるかもしれませんが、親子の信頼関係を深めるためにも正しい対応を心がけましょう。
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どうしても避けて通るわけにはいかない「赤ちゃん返り」ですが、お子さんが健全に成長している証なので安心してください。この時期にわが子としっかり向き合うことで、将来の親子関係は格段に良好になるでしょう。