子どもの自己肯定感を下げる “絶対に言ってはいけない言葉” は、〇〇を否定する言葉だった
と説明しています。
これは「あなた」を主語にした叱り方であり、相手を責めるニュアンスが強く、責められたほうは言い訳や反発をしてしまうという悪循環を生むことも。子どもに注意するときは、「(私は)こうしてほしい」「(私は)こんな気持ちになった」と、「私」を主語にするようにするといいでしょう。
「叱る回数」よりも「ほめる回数」を増やしてみませんか?
子どもを叱りつけるたびに後悔し、自分を責めてしまいがちな親御さんは、「子どもをほめること」を意識して過ごすように心がけましょう。親御さんのストレスが軽減されるのはもちろん、お子さんの自己肯定感もぐんぐん上がりますよ。
■子どもが失敗したときこそ、ほめるチャンスです!
たとえば、お片づけを「していない」ことばかりに目が向いてしまうケースでは、お片づけを「してくれた」ときにしっかりとほめるようにします。その際には「きれいになって気持ちがいいね」「片づけてくれて助かるよ」と、感謝の気持ちもプラスしましょう。
また、お子さんが何かに挑戦して失敗してしまったときも、ほめ言葉を伝えるチャンスです。
結果だけに着目するのではなく、そのプロセスやがんばった姿を認めてあげることで、子どもの自信につながります。
「親は子どもの『できる』『できない』に目を向けがちです」と苦言を呈するのは、東京都市大学人間科学部教授の井戸ゆかり先生。がんばってもできなかったときは、「つらかったね」「次はきっとできるよ」「一緒にやってみようか」と励ましながらも、がんばったことをしっかりとほめてあげるといいでしょう。
■ニコニコして子どもを見守るだけでも効果あり
なかには「ほめるのが苦手」「どうやってほめればいいの?」と悩んでいる親御さんもいるのではないでしょうか。
発達心理学が専門で恵泉女学園大学学長の大日向雅美先生は、「ほめることにテクニックはない」ときっぱり。ただし、「『何かができるから、いい子』というほめ方はしない方がいい」とアドバイスしています。「これができたからいい子だね」と条件つきでほめてしまうと、子どもは「次も親の期待に応えなければならない」とプレッシャーを感じてしまうそう。
また、乳幼児教育学が専門で玉川大学大学院教授の大豆生田啓友先生は、「ほめ方には、『見守る』ことも含まれる」と述べています。
子どもの様子を見て、「がんばっているんだな」