“10歳までに” 思いきり遊んでない人間は将来伸びない! 活躍できる子の遊び方
「遊んでばかりいないで少しは勉強しなさい!」「いま勉強しておかないと、将来困ることになるわよ」、そんな声かけをしていませんか。
でもこれからの時代は、「いま遊んでおかないと、将来困ることになる」かもしれませんよ?
今回は、幼少期に遊ぶことの必要性について考えてみましょう。
「10歳までに思いきり遊べた子ども」は強い!
「子どもの頃に遊べていない人間は将来的に伸びない」「“10歳までに思いきり遊ぶ” という経験は過剰な受験勉強よりも大切」――こう言いきるのは、東京都で義務教育初の民間校長として注目を集めた教育改革実践家・藤原和博氏。いままでは「正解に速くたどり着ける力(基礎学力)」があれば社会で活躍できました。しかしこれからの時代、「基礎学力」だけでは社会の変化に太刀打ちできないようです。
では、どんな力が必要となってくるのでしょう。藤原氏は、「直面する問題に対して自分や他者がもつ知識、経験、技術を組み合わせて多くの仮説を立てる力(情報編集力)」を鍛えるべきだとしています。なぜならば、今後さらに多様化していく社会の問題に「決まった正解はない」からです。
2021年1月に行なわれた大学入学共通テストでも、思考力・判断力・表現力など「実社会で通用する力」が重視されました。
そこで今回は、子どもたちの「情報編集力」や「実社会で通用する力」を確実に伸ばす方法をお伝えします。その方法とは「子どもの頃に思いきり遊ぶこと」。それだけ!?そう感じた親御さんも多いかもしれません。しかし、幼少期の「遊び」は子どもの人生を左右するほどに重要なのです。
問題解決を得意としない、エリートの若者たち
なぜ、子どもの頃に遊ぶと社会に出てから活躍できるのか――NASA・ジェット推進研究所の採用基準にヒントがありそうです。
以前は、国で最高の学校を最高の成績で卒業したいわゆるエリートを採用することに重点が置かれていたが、近年、そういう若者の多くが必ずしも問題解決を得意としていないことがわかってきた。(中略)そこでこれらの機関は、採用の過程で、小児期と思春期に手を使ってユニークな遊びや作業をした経歴を持つ卒業生の獲得を優先し始めた。子どものときにものを作り、遊んだ経歴に特徴のある人が、問題解決をいちばん得意とする人たちだった。
(引用元:東洋経済オンライン|「遊びの時間が足りない子」の結構残念な行く末)