子育て情報『カーリングペアレントが奪う「失敗体験」。子どもが “安心して失敗できる” 親とは?』

カーリングペアレントが奪う「失敗体験」。子どもが “安心して失敗できる” 親とは?

子どもの失敗は成長のチャンス03


子どもが「安心して失敗できる」ために親がやるべきこと

どんなに失敗体験が大事だとわかっていても、子どもが明らかに失敗しそうなとき、口や手を出さずにいるのは難しいものです。そこで、「この経験がわが子を成長させる!」と信じて見守ってあげられるように、また子ども自身が「安心して失敗できる」ように、親としての3つの心構えを提案します。

■ネガティブなリアクションをやめる
花まる学習会代表の高濱正伸氏によると、物事を始めるときに「できない」「やりたくない」と否定形から入る子どもは、親のリアクションの影響から失敗を恐れているのだそう。たとえば、子どもが新しいことに挑戦しようとしたとき、「本当にできるの?」「難しいから無理だと思うよ」と言っていませんか?テストやスポーツでミスをした子どもに対して、「あ〜あ」「もう、本当にダメね」などと失望の言葉をぶつけていませんか?

「『最初から成功しなければならない』と強いられた子どもが、失敗を恐れて挑戦することを敬遠するようになるのは当たり前」と指摘するのは元筑波大学附属小学校副校長の田中博史氏です。失敗した結果に対して、「叱る」「がっかりした態度を見せる」「プレッシャーを与える」といった対応をしていると、子どもは「失敗してしまった!」と必要以上に恐怖を感じることに。

まずは落ち込んでいる子どもの気持ちに共感し、「話してくれてありがとう」「頑張る姿が見られて嬉しいよ」と前向きな声かけをしてあげましょう。そして、「子どもが勇気を出してなにかに挑戦しようとしたとき、『うちの子は成功するかな?失敗をするならどんな失敗をするかな?』とニコニコしてただ見ていてあげればよい」という田中氏の言葉を思い出して、大らかな気持ちで見守ってあげてください。

■「結果」より「努力」をほめる
アドラー心理学のメソッドを取り入れた「松井美香ピアノ教室」代表の松井美香氏は、「子どもに失敗をさせないようにすることではなく、失敗を恐れない、強く前向きな心を育てることが大切」と述べています。
アドラー流子育てでは、結果よりも経過を重視し、失敗したら何度でもやり直せるということを教えるのだそう。親として気をつけるのは、結果だけに注目しないこと。目を向けるべきは、それまでの努力です。

テストの結果がよくなかったとき、「なんでこんな点数なの!?」「こんな点数だなんて恥ずかしい!」

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