子育て情報『あなたの子どもの『考える芽』を育てる3つの方法。教室での10年で気づいた大切なこと』

あなたの子どもの『考える芽』を育てる3つの方法。教室での10年で気づいた大切なこと

場の空気を読んで同調するのではなく、相手の気持ちを理解したうえで適切な判断ができる子は非常に珍しく、じつは彼らこそが本当の意味で「賢い」子どもたちなのです。

特徴3:「考える力」が育っている
算数の文章題を解くとき、多くの子は答えを見つけたらそこで満足してしまいます。一方で、「もっと別の解き方はないかな」「どうしてこうなるんだろう」と考え続けたり、それを友だちに説明したりする子がいるのです。

「先生、この問題の別の解き方を見つけました」
「Bさんの説明を聞いて、もっと簡単な方法を思いつきました」

問題をよく理解している子は、すばやく正解にたどり着きます。でも、その後もさまざまな角度から考え続け、より深い理解を目指そうとするのです。そういう子は、限られた授業時間を最後まで有効に使って学び続けています。

答えを見つけてからも、そこから更に「なぜ?」を追求し、友だちと一緒に考えを深められる――そんな「熟考型」の子どもたちこそ、本物の「賢さ」をもっているのだと実感します。

特徴4:知識の「つなぎ合わせ」ができる
「先生、前に習った漢字と似てるね」
「この計算、前の問題と似てる気がする」

教科書の内容を上手に暗記できる子はたくさんいます。
でも、習ったことを自分の言葉で説明したり、以前の学習と結びつけたりできる子は、より深い理解に近づいていると言えます。

学びとの出会いのなかで、過去の知識と新しい知識をつなぎ合わせられる子は、じつは多くありません。しかし、こうした子どもたちのなかに、確かな「賢さ」を感じるのです。

特徴5:「なぜ?」を大切にしている
「先生、雨のあとにどうして虹が出るの?」
「どうして言葉は国によって違うの?」

4年生との休み時間の会話のなかで不意に出てきたこの何気ない質問。授業内容からは少しずれた質問かもしれません。でも、こうした素朴な疑問こそ、学びの原点です。与えられた日常を当たり前に受け入れるのではなく、自分で考える習慣は、とても価値があると思いませんか。

目の前のことをただ受け入れるのではなく、純粋な好奇心から「なぜ?」を発する子どもは意外と少なく、そんな素直な問いかけができる子こそが、確実に「賢く」育っていくのです。

虹で遊ぶ子どもの手


要注意!親が勘違いしがちな「賢さ」のサイン

「ごみの分別は大切だと思います。私も家でしっかり気をつけています」
「温暖化防止のために、エアコンの設定温度に気をつけたいです」

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