何を基準にして選べばいい?「はじめての箸」の選び方
子どものお箸デビューのために買い物へ出かけると、ベビー用品のコーナーには大きさや形の異なる様々な箸が並んでいます。それぞれどんな特徴があり、メリット・デメリットがあるのか、子どもにとってのはじめての箸選びに参考になる情報をまとめます。
長さと素材を選択の基準に
はじめての箸でもっとも大事なのは長さ。長さが手に合っていなければ、使いづらくて上達もしにくくなってしまうのです。一般的に丁度良いといわれる長さは、親指と人差し指でピストルの形を作り、指先の距離の1.5倍の距離、あるいは手の長さ+3cmが最適といわれています。
また、箸の素材選びも意外と重要。プラスチック製のものが多いですが、木や竹など天然素材でつくられたものもあり、悩むポイント。プラスチック製は軽くて扱いやすいのが特徴ですが、傷などに弱いため、かみ癖のある子などは天然素材のものの方がオススメです。
ただし、天然素材のものは水につけっぱなしにしたりすると、カビてしまったり、食洗機に対応していないものがあったりするものがあり、お手入れがちょっと面倒になる可能性も…。さらに、手の力の弱い子には重くて扱いづらいということもあるようです。
もうひとつ、箸先に滑り止めが付いているかどうかも選ぶポイント。滑り止めがついていれば、箸ではさむ力が弱くても食べ物を上手につかむことができますが、一方で、はさむ力がなかなか鍛えられないという意見もあります。とはいえ滑り止めがついていないと、正しく箸を持っても上手に食べられないこともあるため、どちらを選ぶかはママの考え方次第となりそうです。
3タイプある矯正箸
箸トレーニングを簡単にし、間違った持ち方を覚えてしまわないために、最近では矯正箸をはじめての箸に選ぶことも多くなっています。矯正箸は「リングが付いていて指を通すタイプ」と、「バネが付いていて弱い力でも開閉が簡単にできるタイプ」、「箸にくぼみが付いていて、そこに手を合わせれば正しい持ち方になる」タイプの3種類。
リングのタイプは、右手用と左手用でリングの設置場所が異なるため、子どもの利き手をあらかじめ確認し、利き手に合った箸を選ぶ必要があります。
また、リングとバネは後から外せたり、普通の箸に矯正具をつけられるタイプもあり、上達したら使い慣れた箸をそのまま使い続けられるというメリットもあるのだとか。子ども用の箸は種類がたくさんある反面、子どもの発育状況や、お手入れに手間をかけられるかなど、最適なものが人によって異なるため、ひと口にこれがオススメといいづらいものです。