我が子のほっぺが真っ赤っか! 意外と知らない“りんご病”とは
先日、7才の娘が朝起きてリビングに来た途端、驚きました。ほっぺたが真っ赤っかだったのです。心当たりは何もなく、かかりつけ医を受診したところ「典型的なりんご病ですね」という診断。聞いたことはあっても意外と知らない「りんご病」。今回は我が家の体験も含め、現在流行の兆しを見せているりんご病についてお伝えしたいと思います。
そもそもりんご病とは
りんご病は、ヒトパルボウイルスB19という原因ウイルスにより引き起こされる病気です。10~20日の潜伏期間の後、両頬に紅い発疹が現われ、その様子が“りんご”のようだということで通称「りんご病」と呼ばれるようになったとのこと。赤みは、数日かけて手足にも広がり、1週間程度で消失します。
頬に赤みがでる頃、病気自体は収束段階のためほとんど感染力はなく、小学校や幼稚園も出席停止扱いにはなりません。かかりつけ医によると「りんご病は、頬に赤みが現われる7日前頃が一番感染力が強いと言われていますが、ほとんど症状がないか軽い風邪症状だけの子が多く、普通に過ごしてしまうために感染が広がってしまう」ということでした。
実は周囲にも感染していた子が複数いた!?
確かに、我が家の娘の経過を振り返ってみても、赤みが現われる1週間前も含めずっと熱も風邪症状もなく元気に過ごしていたため、いきなり両頬が真っ赤になり驚いたものです。また、頬に続いて手足にもまだら模様の赤みが広がりましたが、終始元気に過ごしていました。周囲に聞いてみると「うちの娘も同じ時期に感染していたのかも。元気だったから頬の赤みも日焼けかなと思っていた」という声が続々と出て、実は感染が広がっているのではないかという話になりました。
大人が感染するとひどくなるケースも
りんご病の感染が広がっているかも!? という話が出た頃に、娘の友だちママが原因不明のひどい関節痛と高熱で苦しんでいることを知りました。結局、3日3晩のたうちまわり、熱が引いたと思ったら手足にまだらの紅い発疹が現われ「りんご病」と診断されたのです。「インフルエンザを超える苦しみだった」ということで、かかりつけ医には「大人は頬に赤みが出ないことが多く、大人が感染するとひどくなるケースがある。特に妊婦さんは胎児に影響が出るケースもあるため、感染が疑われる場合は早めの受診が望ましい」と言われたそうです。りんご病は感染に気づきにくい病気ですが、”我が子が感染した”場合や”周囲で流行っているかどうか”に気を配っておくことが診断を早める対応策の1つと言えそうです。