「ごめんなさい」が言えない我が子に、不安や苛立ちを感じていませんか?我が家の5歳の長男もまだまだ言えません。大人相手には代わりに私が謝り、「『ごめんなさい』が言えるまでにもう少し時間がかかるんです」と言うようにしています。子どもからしたら、すぐに「ごめんなさい」なんて言えないようです。
「コドモ博士の哲学トーク」バックナンバー
第1回:「朝の着替えを嫌がるのは何で?」
第2回:「何でそんなに歯磨きを嫌がるの?」
第3回:「怒られているときってこんな気持ち」
第4回:「同じことを何度言われてもわからないワケ」
第5回:「上の子にとって弟・妹なんて別に可愛くないわけ」
第6回:「お兄ちゃんになるってこんなキモチ」
第7回:「子どもの繊細な性格を武器にする」
第8回:「イタズラって悪いこと?イタズラを考える」
第9回:「どう褒められると嬉しいの?」
第10回:「こんなケンカならしてもいいよ。夫婦げんかを見る子どもの気持ち」
第11回:「良いママ」を目指すママに育てられる子の気持ち
第12回:「逆効果だらけ。親に口うるさく言われる子どもの気持ち」
「ボクが悪いことをする」という偏見
ママ:こらっ、弟を叩いちゃダメでしょ!謝りなさい!
K:…
ママ:叩くのはいけないことだよね?悪いことをしたのに「ごめんなさい」が言えないの?
K:言いたくない!!
ママ:何でよ、ちゃんと謝りなさい!
K:だって、弟がボクのこと叩いたからボクだって叩いたんだよ。
ママ:そうだったの…気が付かなかったわ。でも、叩かれたからって叩くのは良くないよ。
K:ママは「いつもボクが悪いことをする」って思ってるから、理由も聞かずにすぐボクに謝れって言うんだ!
ママ:そんなこと…あるかも。ごめんなさい。
謝ってスッキリするのはママだけ
K:ママはいつもボクに「謝りなさい」って言う。ボクが「ごめんなさい」って言うと、ママは納得して終わるでしょ。でもボクの心の中はもっとモヤモヤして、イヤな気持ちになって、弟のことも大嫌いになるんだ。
ママ:だって、悪いことをしたら謝るのが普通でしょ?相手に悪いなって思うでしょう?「ありがとう」と「ごめんなさい」は大切なのよ。
K:それは大人の考えだね。ボクにはボクなりの事情や考えがあるんだから、すぐ謝ったとしても「上辺だけのごめんなさい」