晴れの日の5倍キケン!? 子どもに徹底させたい雨の日の交通事故対策
みなさん、こんにちは。元教習指導員の奈都木あやです。
雨の日、傘をさして学校に向かうわが子の姿に、なんとなく不安な気持ちになる方も多いのではないでしょうか?
「雨に濡れて風邪ひかないかしら?歩道橋で滑ってケガするんじゃないかしら?それから、それから……交通事故に遭わないかしら?」という具合に。
そうです。雨の日の道路は、晴れの日以上に危険がいっぱいです。
『首都高速道路株式会社』の調査によると、交通事故件数は『雨の日は晴れの日の5倍』です(平成27年度)。
今回は、雨の日の不安が少しでも減るように、注意点とお子さんへの伝え方をご紹介します。
●傘の扱い方
●視界を遮らないようにさす
歩行者にとって、雨の日の代表的なリスクと言えば、これです。
傘で視界が遮られる!
まずは大人が安全を確かめながら、子どもに体験させることです。
実際に、道路で傘を前に倒して歩かせてみましょう。次に、視界を確保できるように傘を上げさせてみてください。こんなにも違うものなんだ、と子ども自身が実感するはずです。
「傘は顔を隠さないようにさそうね」と教えましょう。
●横に並んで歩かない
特に、女子は並んでおしゃべりしながら歩きたがるものです。しかし、傘をさしているときの危険は倍増です。
またまた、体験してみましょう。
狭い道路を選び、周りの交通にはくれぐれも注意してください。
まずは、傘を開かずに横に並んで歩いてみましょう。次に、傘を開いてみましょう。右側の人は、簡単に車道へはみ出してしまう はずです。
雨の日は、一列になって歩くことを言い聞かせておきましょう。
●傘で遊ばない
特に、男子は注意が必要ですね。傘をくるくる回してみたり、閉じた傘でチャンバラごっこをしてみたり……。楽しすぎて、車への警戒心がなくなってしまう のは容易に想像がつきます。
「傘はおもちゃではない」「道路は遊び場ではない」ということを、繰り返し伝えておきましょう。
●水たまり
●水たまりで遊ばない
基本的に、子どもは水たまりが大好きですよね。レインブーツをはいているのをいいことに、水たまりに入ってみたり、傘の先で水をかき混ぜてみたり……。もう、自動車に対する恐怖心はゼロと言っても過言ではありません。しかも、雨音で自動車の接近に気づきにくい状態です。
だから、登下校中の水たまり遊びは厳禁!固くお約束しておきましょう。