将来恥をかかないために! 子どもに絶対教えておきたい和食のマナー
食事中に音を立てて食べたり、箸の持ち方がおかしい新人もいて非常に恥ずかしい。家で教えられていないのか?常識を疑う 』(60代/会社員・息子1人)
食事のマナーというものが、「その人が信頼できる人物か否か」の判断材料になりうるということが分かりますよね。仕事をしていく上でも非常に大切なことです。
親が子どもにこうしたマナーを幼い時分から教え、大人になったとき気がついたら身についている、ということが理想なのですが、ご自身がこうしたマナーについて無知であったがために苦労をした、という声も聞かれました。
『主人の実家に帰省したときのこと、義母の手伝いで焼き魚を皿に盛り付けていた。しかし、皿のどちら側に魚の頭をおくべきかということを全く知らなかった私は非常に恥ずかしい思いをした。義母にも、「そういうのを実家のお母様に習わなかった? 」と言われてしまった。今では、義母が和食のいろいろな雑学を教えてくれるように。
「娘がいたら教えようと思っていたことだから、教えられて嬉しい」と言ってくれている』(30代/2人の女の子のママ)
日本の和食のさまざまなルールは、若者にとっては「面倒なもの」と思うこともあると思います。確かにそういう側面もあるかもしれません。
しかし、日本人として身につけておかないと恥ずかしいことでもあるのです。
●和食のマナーはこれから海外で活躍する際にも必要となる
ところで、2013年12月に「和食:日本人の伝統的な食文化」がユネスコの無形文化遺産に登録されたことはご存じの方も多いでしょう。
日本の食文化が、後の世にも伝えていくべき尊重に値するものの1つであると世界的に認められているということですよね。
これからの日本の子どもたちに求められていることで、よく言われているものを挙げると、「国際的感覚を養う」「多様性を認める」などです。
これは日本のみにとどまらず、国際的に活躍していける人物を求めている傾向です。
日本人が海外に出ていくとき、自分がいかに日本人であるかを実感する生活環境だったり、文化的な知識ももちろん必要であろうと思います。
家庭の中でも子どもを育てていく過程で、その一端を担うことができるのではないかと、私は考えています。和食の配膳のマナー、魚の頭を左に向けて盛り付ける、この2つの中にも、非常に奥深い日本の食文化の歴史を学ぶことができます。