かぶせるとポイッ! 子どもの“帽子嫌い”をムリなく克服する秘訣
とか、「自動車のマークが付いた帽子かっこいいね」と意識を帽子に向けるようにさせます。
すると、仲良く遊んだお兄ちゃんお姉ちゃんの持ち物に興味が出て、自分も真似してみたいとなることが多いです。
次に挙げるのは失敗体験ですが、子どもにとって帽子にまつわる体験がいかに「楽しい記憶か」ということの重要性がわかると思います。
●失敗体験談「ムキになるママ」
『まだ言葉がよく話せず、自分の言いたいことが言えなくて「キー」となってしまう年齢のわが子に、無理やり帽子をかぶせて公園へ。案の定着いてすぐに帽子をポイッと投げ捨てて、遊びに夢中になってしまったので、こちらも何も言わずにまたスっとかぶせたりしていました。
また汗をかいて、帽子を投げ捨てたらまたかぶせ……を繰り返していたらとうとう「キー」と癇癪を起こして泣き喚く事態に。なだめても、話しかけてもどうしてもだめ。
とうとうこちらも頭にきて、「帽子をかぶらないんだったら、公園には遊びに来ない! 」と怒ってしまいました。
それからも帽子嫌いはとうとう直らず、幼稚園に入るころにようやく克服しました』(30代/6歳女の子のママ)』
これは、お子さんの中で帽子に関する記憶が「楽しくないもの」になってしまった体験談ですね。
でも、これもママ目線で見るとよくあることですし、自分も同じことをしていたなあと思いました。
1人目の子どもが小さいとき、「まだ話せないから」と思ってあまり言葉で説明せずに子どもに帽子をかぶせたり、服を着せたり。あまり“対話”を意識していない時期があったと思います。
家の中は“シーン”と静かで、家でも外でも今より子どもに話しかけていなかったです。
ところが、3人目の末っ子は上2人が年柄年中おしゃべりしていて家中賑やかで、よく語りかけてもらったせいか、とても意思疎通が早くからできるようになっていると感じます。
“言葉の出る時期”の早い遅いなどの違いではなく、まだ言葉が話せない時期にもこちらから十分に話しかけて、意思を確認することで、多少の反応が見られるという意味です。
ですから、「これは嫌なのかな」「これは好きなことかも」と反応を見てあげた結果、帽子を上手に好きになってもらえた可能性があります。
1歳から3歳くらいまでのあいだは、“言葉”以上に“反応から読み取れる機嫌” を上手に利用して、帽子とうまく付き合っていけるといいですよね。