家がゴミ屋敷状態に!? 30代のセルフネグレクト体験談と予防する方法
また、内閣府の調査ではセルフネグレクト状態の人の約8割が一人暮らし だと指摘されています。
他者との関わりがないと、自分の状態を客観視することができず、そのままセルフネグレクトが進行しやすいという側面があるのかもしれません。
●(4)必要が生じているにも関わらず、病院へ行かない
自分自身に関心の薄いセルフネグレクトの人は、ケガや病気などで病院へ行く必要がある場合においても病院へ行かないケースが多いと言われています。
また、病院へ行ったとしても、自分に必要とされている治療を拒否する ケースもあるようです。
●セルフネグレクトになる原因3つ
●(1)人間関係の変化
セルフネグレクトは人間関係の変化から引き起こされることがあります。
たとえば、家族や友人との不和、離婚、親しい人との死別など、人間関係によって精神的に強い負担が生じた場合 に“絶望”や“落胆”などの感情からセルフネグレクトにつながる可能性があると言われています。
●(2)引きこもり
学校でのイジメやアルコール中毒などで引きこもりになり、そのままセルフネグレクトへ移行してしまうケースもあるようです。
●(3)病気
認知症や精神的な病気など、日常生活を送る上で支障が出る重い病気にかかった場合も不安感や孤独感などからセルフネグレクトになる可能性があります。
●30代でセルフネグレクトになった人の体験談
●同僚に助けられた
『当時、私はいわゆるブラック企業に務めていました。仕事はとても忙しく、帰りは毎日深夜の終電。料理も家事もできる状態ではなく、家に帰ればただ眠るだけの日々でした。
そんな毎日を送っているうちに無気力になっていき、ご飯はカップ麺で済ませるようになり、お風呂は3日に一回程度。家の掃除はほぼ半年に1回といった感じになっていき、気づけばゴミ屋敷 と化していました。
ずっと体調も悪く、会社も休みがちになるようになったあたりで、仲の良い同僚が家に来てくれました。私の部屋を見た同僚はビックリして「病院に行こう」と嫌がる私を無理矢理病院へ連れていきました。病院ではうつ病と診断され、治療を開始。
会社を辞めてのんびりしているうちにセルフネグレクトは改善していきました。今思えばあの同僚は私の命の恩人です』(38歳女性/事務)
●引きこもりから移行
『私は学生時代にイジメに遭った経験から、32歳ぐらいまでずっと引きこもっていました。