貯金額に差が出る? 3世帯のDINKSから学ぶ家計管理のコツ
固定費と変動費を分けている例ですね。夫婦で収入に差がある場合、このように生活費の分担を分けている場合が多いのではないでしょうか。
一見、健全な家計管理のように見えますが、夫婦で毎月の貯金額を正確に把握できていないという点は落とし穴。
年末になって「貯金できていなかった」と気付いても遅いので、毎月の貯金額を把握し、貯金できなかった月の次の月は何が何でも多く貯金する、というように月単位で調整していったほうがお金は貯まります。
また、給与から生活費を引いて残った額を貯金に回すという方法はやってしまいがちですが、あまり貯まらないものです。
確実に貯金していくためには、やはり毎月給与から決まった額を貯金専用の口座へ移してしまうというのがおすすめ。「給与−生活費=貯金」ではなく、「給与−貯金=生活費」と考える のがベストです。
●生活費は折半でお互いの収支には干渉しないというMさん夫婦の場合
『お互いの収入や貯金は結婚する前にざっくりと報告しあいましたが、それきり ですね。
二人ともそこそこ収入が高いので生活費に困ることはないし、趣味にも旅行にもけっこうお金を使えています。たまに「貯金してる?」「してるよ」くらいの会話で終了です(笑)。家も持ち家より賃貸派なので購入予定はないし、都心で自由気ままな生活をしているのが気に入っています。
でも私個人で言うと、ほぼ毎日外食だったりコンビニ弁当だったりで食費がかさみ、洋服代もけっこうかかっているので、収入に対して貯金は少ししかできていません。もし相手も同じような感じだったら、ちょっとマズいなとは思っています。なので、定期的に収支報告をし合おうかなと考え中です』(30代女性/夫・妻ともに会社員)
保険会社に勤めるMさん夫婦は、一般的な同世代よりもともに高収入。そのため、さぞたくさん貯金しているんだろうなと思いきや、奥さん個人は「そうでもない」とのこと。
生活費は完全に折半しているものの、お小遣いの額や使い道、貯金額にはお互いノータッチ。
これは「自分が貯金できていなくても相手がしているだろう 」という思い込みからお互いに貯金ができていない可能性もあるので危険です。
収入が高いから大丈夫という余裕もあり、収支に無頓着になってしまっているのも危険。
収入の高いDINKSは支出も多くなりがちです。一度上がってしまった生活水準を下げるのは一苦労なので、万が一のこと(どちらかが病気やケガで働けなくなるなど)