ただの自己満足? 完璧主義なママが抱えがちな悩みと対処法3つ
この方は子どもを立派に育てたいがためにいろいろな情報を収集した結果、自分ができる範囲を越えてしまい、かなりのストレスの原因となっていたようです。
ーーどうやって乗り越えましたか?
『まずはむやみに育児系の情報をうのみしないようにしました。子どもにとって本当に大切なことはなにか、これは自分でもできるだろうか、といった基準を持つ ことで、だいぶ育児のハードルが下がりました。今ではわりと楽しく子育てをしていますよ』
子どもにとって良いと思えるものを全て実践するのではなく、その中で本当に大切なものにだけ絞ることで乗り越えたそうです。
今は力を抜いて子育てができるようになり、親子の笑顔が増えたとのこと。親子の良好な関係こそが、子どもにとって大切なことですよね。
●(2)他の子と比べてしまって……
ーーどのようなことで悩んでいましたか?
『うちはわりと高齢出産で、36歳のときに娘を出産しました。長年望んでいた子どもですから、「絶対に立派に育てる」と意気込みすぎていたと思います。
他の同年代の子たちに何か劣っているのが許せなくて、何に対しても完璧を求めました。しかし、それが裏目に出たのか、子どもが登園拒否をはじめ、私の前であまり笑わなくなってしまいました。そのときになってやっと、「私は自己満足したかっただけなんだ 」と気づき、とてつもない罪悪感に襲われました。せっかく生まれてきてくれたのに、泣かせてばかりだと……』(40歳女性/4歳女児のママ)
妊活を経て待ち望んでいた赤ちゃんができたら、誰だってうれしいものです。大切に育てようと固く誓う人も少なくないでしょう。
しかし、その意気込みが空回りしてしまい、かえって子どもを苦しめてしまうこともあります。
子どもの感情を無視して自分の理想を押し付けるのは、それはもう子どものためというよりは“自分のため”ですよね。
この方は、そのことに気づいたとき、大きな後悔に襲われたそうです。
ーーどうやって乗り越えましたか?
『自分のエゴなんだって気づいてからも、娘に完璧を求めるクセはなかなか抜けませんでした。でも、娘は私の所有物ではなく、一人の個人なんだ と思うことで何かを強要することはなくなったと思います。今ではちょっとドジでも笑顔がかわいい娘を心から愛せるようになりました』
子どもに愛情を注ぐあまり、まるで自分の所有物のように思ってしまうママは少なくないのではないでしょうか。