学ぶヒントの宝庫! 地球儀が子どもにもたらすメリットと意外な活用法
これだけでもさまざまな国について学ぶことができます。
また、これもポピュラーな方法ですが、恐竜好きのお子さんなら恐竜が発掘された国を調べたり、動物好きなお子さんなら動物が生息している国を調べたりすることもできます。
販売されている地球儀の中には、各地で見られる動物のイラストが描かれているものもあります(例:中国にはパンダ)。
動物に興味のある小さいお子さんなら、初めての地球儀としてよいかもしれませんね。
このようなことだけでも十分楽しめると思うのですが、ここからは渡辺一夫さんの著書『地球儀で探検! まわしながら新発見をしよう』を参考にしながら、あまり知られていない地球儀の活用法を2つご紹介します。
●(1)2点間の距離を測る
『地球儀で探検! まわしながら新発見をしよう』の中では、東京・バンコク間の距離を測定する方法が紹介されています。
たとえば、“縮尺から測る”場合、“紙テープ”を球面にあて、東京・バンコクにしるしをつけ、その長さを測る方法が説明されています(長さは11.6cmでした)。
縮尺4000万分の1の地球儀ならば、地球儀上の1cmは実際の地球での400kmにあたるため、11.6cm×400km=4640kmであるとのことです。
このように、紙テープを用いることで2点間の距離を簡単に調べることができる のはうれしいですね!数の勉強にもつながります。
ちなみに、販売されている地球儀の中には、距離などを測定できる“地球儀スケール”があらかじめ付属されているものもあるようです。
さまざまな地球儀がありますので、お子さんの好みや発達にピッタリな地球儀を選べるといいですね!
●(2)昼と夜・時差を理解する
地球儀が届いてすぐ夫が子どもたちに教えたのが、この昼と夜の仕組みです。
暗い部屋の中で地球儀に懐中電灯をあてて、光の当たっている部分が昼、当たっていない部分が夜だと教えていました。
まだ幼い子どもたちですが、太陽の役割についてうっすら理解できたようで、赤道に近い国はなぜ日照時間が長いのかを私に一生懸命説明してくれます(笑)。
教科書の文字だけでは理解しにくいことでも、実際に目にして体験することで楽しく学ぶことができる と思います。この他にも、夫が子どものころにやっていた地球儀の遊びをいくつか紹介したいと思います。
【(a)地球儀にある大陸の輪郭を紙に写して切り取り、平面のオリジナル地図を作成する】
中学生になると、平面地図の種類について習うと思うのですが、立体的なものを平面にするときにどうしたらいいかということを一緒に考えながら工作すると、国の配置や大陸の形などについても理解が深まります。