親の期待が足かせに? 子どもの習い事を長続きさせるコツ
こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。
子どもが「習い事をやめたい」と言い出して、親が困る・怒るということって結構あると思います。
子ども自身が習い事に興味を失ってしまう前に、心に働きかける声かけをすることで、 気持ちが習い事に向くことがあります。特に有効的だと考えている声かけのコツを紹介します。
目次動機づけ要因を満たしてやる気アップ上達だけにこだわらない子どもの声を聞くおわりに
●動機づけ要因を満たしてやる気アップ
モチベーションには、2種類あります。
・衛生要因……人間関係や習い事の環境、通いの不便さなど、不満のタネとなる
・動機づけ要因……おもしろさ・やりがい・評価・成果など、やる気のタネとなる
この2つのうち、『動機づけ要因』の方を満たしてあげることができると、やる気がアップして「習い事をやめたい」ということにはなりません。
この部分を満たすために、ちょっとした成果でもほめてあげる ことが大変有効です。
ポイントは、“具体的にほめる”です。それがうれしさのツボを突いて「もっと頑張ってみよう!」という気持ちになりやすくなります。
●上達だけにこだわらない
親は、月謝を払っているため、どうしても上達することに目がいってしまいます。これは仕方のないことです。
しかし、子どもにしてみれば、習い事の上達ばかりに目を向けられてしまうと「うまくできればほめられるけど、できないとなじられる」という状態になってしまいます。
これでは、やる気や習い事の楽しさを阻害 してしまい、本末転倒です。
親が、“上達”という部分にではなく、練習などのプロセスにも目を向けましょう。頑張りをほめてあげたり、励ましてあげたりすることが大切なポイントとなってきます。
●子どもの声を聞く
子どもが「やりたくない」と言ってきたとき、「は?なんで?」と少し怒り口調で聞いてしまいがちになってはいないでしょうか。
なぜかというと、親の心の中にこんな気持ちが少なからずあるからです。
・「高い月謝を払っているのに」
・「やらせてあげているのに」
・「自分ができなかったから、できるようになってもらいたいのに」
これらの気持ちに共通するのは、親が主体となっていることです。
習い事をするのは子どもであって、親ではありません。ですから、まずは子どもを主体とするために、「どうしたの?」