ママに聞いた『2020年東京五輪開会式で観たいパフォーマンス』10傑
派遣で働くこちらのママのご意見にも、筆者は賛成です。
日ごろから劇場に足を運んで観に行くわけでもない古典芸能を五輪のときだけ「おらが国の文化!」と誇る というのはちょっとどうかなと思います。
やはり、イギリスの人がポール・マッカートニーさんのことを『わたしたちのスター!』と胸を張って送り出すような感じのパフォーマンスの方がいいような気がします。
●ママの声3 「忍者」と「将棋」は世界中の人々から注目の的
『夫の転勤に伴ってドイツで5年ほど暮らした経験から申し上げるのですが、日本の国民からも老若男女問わず愛され海外の人たちからも大人気で注目の的となっているわが国の文化といえば、「忍者」と「将棋」ではないでしょうか。特に忍者は多くの外国人が日本にはまだある程度の忍者人口がいると思い込んでいるようです。先日、地元のイベントで“忍者ショー”があったのですが、大人も子どもも外国からの観光客の人たちも大はしゃぎで参加型の“忍者になろうコーナー”では希望者が多すぎて主催者側が困惑するほどの盛況ぶりでした。これって東京五輪の開会式に取り入れることはできないでしょうか?また、近年の将棋人気も半端ではなく、私がいたドイツのお隣りの国ポーランドではカロリーナ・ステチェンスカさんという20代の若い女性が忍者漫画“NARUTO”で将棋を知ってその魅力にはまり、とうとう日本に来て初の外国人女流プロ棋士になったほどです。カロリーナさんに限らず、対戦相手から取った駒が自分の味方となって使えるところなどチェスにはない魅力が多い将棋の人気は急上昇中です。
東京五輪のときには藤井聡太四段も18歳。将棋を通した世界中の人たちとの交流にぜひ一役買っていただけないかなと思います』(40代女性/都内在住、ネイルアーティスト)
海外在住経験のあるこちらの女性のご意見も筆者はよく理解できます。
筆者にも外国の親しい友人が何人かいるのですが、あるアメリカ人の友人は
「日本の伝統文化というと担い手が世襲の人である場合が多く外国人にとっての敷居の高さの原因がそこにあるのだが、忍者は世襲でなるものではなく訓練や修行を積んだ人なら誰でもなれるところが魅力 だ」
と言っていました。
その友人は将棋に関しても
「古くから日本にあるボードゲームにしてはプロ棋士が必ずしも世襲でなっているわけではない。とにかくひたすら努力した人が日の目を見る世界なので外国人にとっても爽やかな風通しの良さを感じられるゲームです」