子どものおねしょどうすれば…? 家族ができるケア方法
こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。
乳幼児期の子どもは、おねしょをしてしまいます。赤ちゃんであれば叱ることはないでしょう。しかし、幼児期になってきますと、子どもを叱ってしまうこと があるのではないでしょうか。
おねしょの原因とケア方法を知れば、親子共にラクになり、負担が減らすことができます。
体験談:失敗したおねしょケア
●失敗1.夜中に起こす
著者の娘(当時4歳)は、トイレトレーニングを終え、日中はトイレで用を足すことができていました。ただ、夜だけは「おねしょパンツ」が必要でどうしても手放せませんでした。
それに、夜中に1度トイレに連れて行くことが日課 でした。
●失敗2.怒る
その年の夏休み、旅行へ行くことになり、おねしょパンツを携えて出かけました。
いつもの通り、夜中にトイレに起こし連れて行ったのですが、朝起きてみると、おねしょパンツから漏れてしまっていました。水たまりになっていたのです。
旅館のお布団でしたので、クリーニング代を別途支払い、旅館側には平謝りでした。
娘には、「おトイレに行きたくなったら起こしてって言ったでしょ!」 と叱るというか、この時ばかりは、怒ってしまったと記憶しています。
おねしょをしたら、叱ってはいけないとわかっていました。ケアの仕方としては最低です。
でも、旅館側に迷惑をかけたことと、「トイレに連れて行ったのに!」という気持ちでいっぱいでした。
それから数週間は、夜の失敗が続いてしまいました。
おねしょをしてしまう理由
「おねしょ」と聞くと、「夜尿症のこと?」 と考えてしまう方もいるでしょう。
おねしょと夜尿症は、『睡眠中に尿を漏らしてしまう』という共通項があります。ですが、この2つには違いがあります。
・おねしょ
幼児期に、夜寝ている間にもらしてしまう
・夜尿症
5歳を過ぎて週2回以上の頻度で、少なくとも3ヶ月以上連続して夜間睡眠中の尿失禁を認めるもの。(夜尿症に関しては、DSM-Ⅳ(米国精神医学学会)の定義を記載いたしました。)
そして夜、おしっこを漏らしてしまう原因は、2つあります。
・膀胱型
膀胱が小さいため、尿を溜められる量が少ない。
・多尿型
夜間の尿量が多すぎるために出てしまう。
生まれた時からずっとおねしょが続いている場合、一次性夜尿 といいます。これはある程度の年齢になると治ります。