よく耳にするイクメンやカジメンといった言葉。
女性が家事や育児をすることは当然で、男性ならば褒められるという風潮に違和感を覚える方も多いはず。
女性の社会進出が広まってはいるものの、まだまだ古い考えが根強く残っていますよね。このような環境の下、家庭で協力的な夫を育てるにはどうすればいいのでしょうか。
そもそも子育てを「手伝う」とは?
「子育てを手伝ってくれて協力的な夫 」という言葉さえ、違和感を持たなければならないはずです。なぜなら「子育てをよく手伝う協力的な妻」という言葉が使われないように、女性主体の形態を受け入れてしまっているから 。
専業主婦やパートで勤務時間を減らしている女性であれば、家にいる時間が長くなり、家事を担う割合は大きくなります。しかし家事と育児はセットではありません。
共働きであろうが、専業主婦であろうが、子育ては夫婦2人で行い、その責任は夫婦2人に平等に生まれているのです。
夫婦が2人揃ったからこそ誕生することができた命。夫にも妻と同様のプレッシャー を持って、子育てに取り組んでもらいましょう。
女性の子育ては妊娠期から始まっている
なぜ女性が主体で子育てを行い、それを男性がサポートするいう構図になりがちなのか。妊娠が女性にしか経験できないことであり、生物学的な違いが発端 となっているのでしょう。
妊娠期は女性しか身ごもれない仕組みである以上、女性は既に妊娠期に子育てを始めているのに対し、男性は妊娠前と変わらない生活を送れます。
生じる意識のズレが、何年も続く夫婦間における子育ての関わり方への違いに繋がってます。男性は妊娠できませんが、それを踏まえて男性である夫も妊娠という子育てがスタートしていること を理解しましょう。
妻のようにつわりは味わえなくとも、身重の妻を気遣いフォローする姿勢は示してほしいもの。すでに子育ては始まっていることを女性が言葉で伝えましょう。
ここで子育てに対する意識がズレると一生引きずる ことになるので、事の重大さを叩き込むようにするのが大切です。
家庭は従業員2名の会社
仕事場では評価を得ている夫の皆さんが、なぜ家庭の中では頼れないと思われがちなのか。その理由は、夫である男性たちの頭の中で、家庭は妻のもの・子どもはお母さんという意識が無意識に存在するから。母親しか妊娠できないからと言って、子どもは母親のものではありません。