2016年3月25日 20:00
原因をチェック! 子どもが「どうしても計算問題を間違える」ワケ5つ
●(5)熟達化の問題:教えられたことを半自動的に、滑らかに行うためには、時間をかけて練習しなければならない
何度も練習して、考えなくてもできるくらいまで慣れましょう 。解くのに時間がかかっているなら、熟達化の問題でしょう。他に問題がないのであれば、後は慣れの問題です。
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「教えたことを何度も反復する」というとき、(5)の熟達化の問題にだけ目がいきがちではないでしょうか。しかし、原因はそこではないかもしれないのです。
ミスの原因として一番最初に考えられるのは、間違って覚えている可能性です。きちんとやり方を覚えているか、まずは確認しましょう。
もしかしたら、問題の形式が変わったり、他の要素が入ってきたりすると途端に混乱してしまうのかもしれません。
あるいは、自分が何をすればいいのか、何から手をつけたらいいのか分からないのかもしれません。
それらの可能性が全くないのであれば、練習回数が足りないという可能性を考えます。
お子さんの状況を見て、どこができていないのかをまずは見極めましょう。
説明してもいまいち反応が悪く最初から間違えているならバグの問題です。
理解はできているけれど、問題を解けないなら、領域固有性や不良構造化、メタ認知の問題かもしれません。それでもないなら、熟達化が足りないのでしょう。
できないことを叱りつけたりがっかりしたりせず、間違いの原因を冷静に分析、判断してあげて、お子さんの苦手意識を解消しましょう 。
【参考文献】
・『上手な教え方の教科書』向後千春・著
●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)
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