日本人の大半が苦手? 能動的に学ぶ「アクティブラーニング」の重要性
こんにちは、ママライターの広瀬まおです。
2016年5月現在、教育機関でよく耳にする言葉に『アクティブラーニング』というワードがあります。これ、なんのことかわかりますか?
「グループワークのこと?」
「体験学習のことかな?」
どちらも正解です。今回は、この『アクティブラーニング』についてお話します。
●アクティブラーニングって、なに?
アクティブラーニングとは、“能動的に学ぶ姿勢”のことを指します。日本では、2012年8月28日の中教審(文部科学省中央教育審議会)の答申をきっかけに、大学教育から持ち込まれました。
大学の授業を受けたことがある方は、講義の風景を思い描いてみてください。教授が壇上に立ち、自分の知識を述べる。
時折質疑応答を挟む場合もありますが、ほとんどは学生がアクションを起こすことはありません。
ひたすらに講義を聞く、その“受動的な姿勢”から自ら動いて学ぶ“能動的な姿勢” へと変革しよう、というのが主旨でした。
では、能動的な姿勢って何でしょう?先に述べたグループワークや体験学習もそうですが、もっとカンタンなことです。
小学校の授業を思い浮かべてください。
「これわかる人?」
「はいはいはいはいはい!」
みんな積極的に手を上げて授業に参加していますよね。ただ一方的に聞くだけではなく、授業に“参加”している。これが“アクティブラーニング”です。
皮肉なことに日本では、小学校低学年では実現できているアクティブラーニングが学年があがるにつれてできなくなっている のです。
それが顕著になった大学から、改革のメスが入りました。
●アクティブラーニングができるとどんないいことがあるの?
アクティブラーニングによって身に着くのは、知識の応用性 です。学んだことをその場で話したり、他の人の意見を聞いたりして刺激を受け、“新しい知識の発見”や“新しい価値の創造”を促すのです。
これはこの先、グローバル化する社会において不可欠な要素だと考えられています。
これもとってもカンタンに言うと、小学校1年生の子が「ああ!これがこうなるから、こうでこうなんだね!」という閃きに似ています。
固定の概念だけでなく、得た知識を基盤にして新たな付加価値を作り出す 。そういったことが大人になっても求められるようになったのです。
“先生が黒板に書いたものをノートに書き移す”というのが、これまでの授業の基本スタイルでした。