ワクワクを重視! 成績が悪い子どもの「学習意欲」をUPさせる声かけ術
みたいな話をしてしまっていませんか。
人間の脳は、“正しいこと”では動きません。“楽しいこと”に反応します 。たくさんの子どもを見てきましたが、いまどきの子は特に、義務感よりも楽しさに反応する傾向が強いように思います。
「勉強しないと進学できないし、就職もできないよ!」というのは正しいのですが、楽しくはありません。
言い方を変えて「勉強すれば希望の学校に進学できて、希望の進路に進めるよ」と言うのは、楽しさを伝える言い方です。
いずれも「将来のために勉強は必要」という同じメッセージを伝えているにも関わらず、脳の捉え方はまったく違う のです。
お子さんと勉強の話をするときは、できるだけ楽しいことをイメージしてみてください。
勉強すれば憧れのあの学校に進学できる、お友達がたくさんできる、かっこいい彼氏ができる、お金を稼げる、趣味に没頭できるなど。そのほうが楽しく勉強に取り組むことができます。
意外かもしれませんが、どんなに勉強が嫌いな子どもでも、「勉強は必要」ということは認識していて、やらないといけないとは思っています。
それなのに、なぜやらないのか?それは踏み出せないからです。どうやったらいいかわからない、何から始めたらいいかわからない、やってもできないなど。
だから子どもたちは、やり方次第、声のかけ方次第で変わっていきます。「自分のころとは違う」ことに戸惑うかもしれませんが、一度、声のかけ方を変えてみてはいかがでしょうか。
【参考文献】
・『いまどきの子のやる気に火をつけるメンタルトレーニング』飯山晄朗・著
●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)