文科省がアナウンス! 小学校未修了でも中学進学できる最新の救済措置
●(5)外国籍
日本の国籍 がなく外国人学校に通っていた子どもが、経済的な事情や居住地変更などにより中学校段階から中学校への転学を希望するケース。
●(6)夜間中学
戦後の混乱 や家庭の事情 で、義務教育を未修了のまま学齢を超えてしまった場合、中学校夜間学級等に入学を希望するケース。
●救済措置の内容
現状でも、子どもや保護者が希望すれば進学を認めている学校や教育委員会はあるようです。
その一方で、法律の規定から外れているということで画一的に判断されたり、各教育委員会の判断で進学を認めないケースなどもあるようです。
そこで、文部科学省は、希望すれば子どもは義務教育を受けることができる ということを明示するため、先述のような特別な事情がある場合は、子どもが進学を希望すれば認めるべきだということを周知したのです。
ただし、特別な事情がある子どもは、小学校の学習課程を未修学だったり、学習が遅れていたりなどの課題があります。
このような場合は、中学校の教職員の指導だけではサポートしきれない心配もあります。
そのため、生徒の状況を踏まえて個別の支援計画を立てたり、個人用に教材を用意したり、地域の学校支援組織やNPOなどの民間団体と連携したりして組織的にサポートする体制をとるように通知したのです。
また、虐待、貧困、ネグレクトに関連する生活上の課題も抱えている場合は、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーといった専門職員に加え、児童相談所などの関係機関とも“緊密に” 連携するようにとされています。
このような生徒の支援には補助などの財政的な担保もされており、人員配置の増加なども入ってきますので、総合的な支援が受けられるようになります。
進学を希望する特別な事情をもつ子どもが、一人でも多く充実した中学生生活を送ることができるよう願います。
【参考リンク】
・小学校等の課程を修了していない者の中学校等入学に関する取扱いについて(通知) | 文部科学省(http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/shugaku/detail/1372591.htm)
●ライター/佐藤理香(株)