脳を育てる効果も!? おうちで親子一緒に楽しめる“運動遊び”のススメ
【パパからのご相談】
梅雨に入り、休日までお天気が優れない日が続いています。
子どもは2歳の男の子です。毎日元気が有り余っている様子で、休みの日は外に遊びに連れて行ってあげたいのですが……なかなかお天気に恵まれずに困ってしまいます。
おうち遊びのネタも尽きてきてしまいました。
わたし自身も運動不足が悩みのタネで、子どもとの公園遊びは運動ができる唯一のチャンスでもあるのです。
家の中でもできてあまりケガの心配がないような、運動の方法があれば教えてください。
●A. おうち遊びの中に、親子で一緒にやって楽しい“運動”を取り入れてみて。
ご相談ありがとうございます。
ママライターのあしださきです。
体を思いきり動かしての外遊びは、お子さんにとってもお父様にとっても素晴らしい休日の過ごし方ですね。
それができない梅雨の季節はゆううつですし、しかもご自身の運動不足も気に掛かっていらっしゃるとのこと。
では、今回はおうちでも簡単にできる運動プログラムを『幼児運動学』の専門家である柳澤秋孝氏の著書『からだ力がつく運動遊び』からご紹介したいと思います。
しかしその前に、以下のような事実をお知らせしておかなくてはなりません。
●“子どもの運動量が20年で半減”ってご存じでしたか?
大人が年齢とともに運動量が減ってしまうというのはよくあることのようですが、実は子どもの運動量が1980年から2000年の20年の間に半減してしまった というショッキングなデータがあるのです。
倉敷市立短期大学の前橋明教授(現・早稲田大学教授)が1980年からの20年間にわたって、子どもたちの保育園内での身体活動量を調査したデータです。
午前9時から午後4時まで歩数計をつけて計測したものですが、園児たちの歩数は20年前には約12,000歩。
しかし、20年後には約6,000歩に減少していたのです。
このようになってしまった背景は、現代社会が抱えている問題と関係しているようです。
具体的には、子どもたちが群れて遊ぶことが少なくなってしまったこと、そもそもの遊ぶ場所が減少していることなどが原因です。
こうした現代社会では、われわれ親が意図的に子どもの運動を手助けしなくてはいけない状況 だということです。●運動遊びのススメ
そこで、前出の柳澤秋孝先生の考案した『柳澤運動プログラム』 というものをご紹介していきたいと思います。