間違えると雑菌だらけ! 安心して飲める“安全な麦茶”を作るコツ3つ
こんにちは。ライターのNANARUKAです。
ノンカフェイン、ノンカロリーで赤ちゃんからお年寄り、妊婦さんまで安心して飲める“夏の風物詩”ともいえる麦茶。この時期は作り置いているご家庭も多いのではないでしょうか。
しかし、ナチュラルな飲み物だからこそ、自宅で作る麦茶は適切な作り方、保存をしなければ腐りやすいという側面があります。せっかく手軽に作れても、雑菌だらけでは安心して飲めませんよね。
そこで、今回は家庭で作る麦茶の基礎知識をご紹介します。特に赤ちゃんがいるご家庭では各項目要チェックです!
●麦茶を安全に作るためのQ&A3つ
●Q1:プラスチック容器とガラス容器、保存はどちら?
答え:保存容器はガラス製がベター。
麦茶が抽出される際、麦に多く含まれるデンプン質が溶け出して保存容器に付着します。
麦茶には防腐作用のあるカテキンがほとんど含まれていないため、デンプンの付着を放置すると雑菌が繁殖し、異味異臭の発生や、濁りや腐りの原因になります。
容器の傷は菌が繁殖する原因になるため、傷の付きやすいプラスチック製よりも傷の付きにくいガラス製が安心。
使用前は熱湯消毒、使用後は毎回必ず洗浄することで雑菌の繁殖を抑えることができます。
●Q2:お腹に優しい常温保存? 冷え冷えキンキン冷蔵保存?
答え:保存は冷え冷えキンキンが正解!体には冷やしすぎNG!
穀物である大麦が原料である麦茶は葉が原料である緑茶、ウーロン茶などのお茶類に比べて傷みやすいため、冷蔵保存を徹底し、次問解説にある推奨日数を守りましょう。
容器の洗浄が不十分だったり庫内温度が高いと早く傷むこともあり、口を付けての直飲みも雑菌繁殖の原因に 。
濁りや浮遊物が発生したり、味に酸味が出るなどの異常を少しでも感じたら傷んでいる証拠。正しい手順で作り直しましょう。
夏の疲れた体にとっては、キンキンに冷えた飲み物はお腹への負担になり得ます。飲む際は体の冷やしすぎに注意しましょう。
●Q3:腐りにくいのは煮出し? それとも水出し?
答え:扱いによってはどちらも腐りやすくなる可能性アリ。
煮ることによって水やティーバッグに付着した雑菌はなくなりますが、雑菌の繁殖を抑える塩素(カルキ)も抜けてしまうため、煮出した麦茶を常温で冷ます間に雑菌の繁殖が増加する傾向に。そこで、前問で解説したとおり、煮出した麦茶は常温に放置せず、すぐに冷まして冷蔵することが重要です 。